NEWS加藤シゲアキ「自分がこの小説を書く宿命を感じました」 三年ぶりの最新長編小説がベストセラーランキングに登場[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 10月31日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『転生したらスライムだった件 21』が獲得した。
 第2位は『続 窓ぎわのトットちゃん』。第3位は『なれのはて』となった。

 3位の『なれのはて』は10月25日に発売された加藤シゲアキさんの最新長編小説。1枚の謎の絵をめぐる物語。舞台は東京、秋田、新潟、時代は大正から令和までを描く。加藤さんが長年温めてきたテーマをもとに、人間の業がもたらす愛と悲劇と痛みを描き出す。

 加藤さんは発売にあたり《前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。 『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。 三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。 舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。 この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。 作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。 一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。》とコメントしている。

1位『転生したらスライムだった件 21』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

リムル消滅の報により激震が走る魔国連邦。しかし以前とは違いリムル生存の確信を持つ幹部たちの姿に、すぐさま冷静を取り戻していった。リムルが帰還したときに国がなくなっていたでは笑えない。今は目の前の問題に対処するべきだ。そう考えるベニマルは、地下迷宮に侵入したディーノ率いる天使軍団に集中する。中でもヴェガの浸食スキルはやっかいな性能をもっていた。この難局に、二つの漆黒が敵の前に立ちふさがる。(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

2位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『なれのはて』加藤シゲアキ[著](講談社)

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。(中略)戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。(講談社ウェブサイトより抜粋)

4位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

5位『マリスアングル』誉田哲也[著](光文社)

6位『アンと幸福』坂木司[著](光文社)

7位『陰の実力者になりたくて! 06』逢沢大介[著](KADOKAWA)

8位『異世界のんびり農家 16』内藤騎之介[著](KADOKAWA)

9位『いずれ最強の錬金術師?15』小狐丸[著](アルファポリス)

10位『余りモノ異世界人の自由生活6 ~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~』藤森フクロウ[著](アルファポリス)

〈文芸書ランキング 10月31日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク