年末恒例ミステリランキング 国内1位は4度目の米澤穂信! 「このミス 2024」では青山剛昌×東野圭吾対談も[文芸書ベストセラー]

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 12月12日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身12」』が獲得した。
 第2位は『このミステリーがすごい! 2024年版』。第3位は『続 窓ぎわのトットちゃん』となった。

 2位に初登場の『このミステリーがすごい! 2024年版』は年末恒例のミステリランキング。今年国内編1位に輝いたのは今週7位にランクインしている米澤穂信さんの『可燃物』。米澤さんはこれまでにも2015年版『満願』(新潮社)、2016年版『王とサーカス』(東京創元社)、2022年版『黒牢城』(KADOKAWA)と3度第1位を獲得してきたが、今作は米澤さん初の警察ミステリで栄冠に輝いた。群馬県警捜査一課の葛警部を主人公とした5編の短編が収録されている。評論家の大森望さんは同作を《地道に証拠を集めていく警察捜査のリアルな描写と本格ミステリならではの名推理を両立させる離れ業が光る》と評している。

『このミステリーがすごい! 2024年版』自体にも興味深い企画が満載。冒頭では青山剛昌さんと東野圭吾さんのビッグ対談が実現。東野さんは1985年、青山さんは1986年と40年近くミステリを書き続けてきたトップランナー二人がお互いの作品への感想、物語の構想の仕方や映像化へのスタンス、長く続ける秘訣などお互いの共通点や違いについて語り合っている。またミステリ作家が選ぶ「名探偵コナン」ベストエピソードや、米澤さん・京極夏彦さんへのインタビューなども収録されている。

1位『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身12」』香月美夜[著](TOブックス)

「第五部 女神の化身」ついに完結! 大人気ビブリア・ファンタジー最新刊!(TOブックスウェブサイトより抜粋)

2位『このミステリーがすごい! 2024年版』『このミステリーがすごい!』編集部[編](宝島社)

35年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。 巻頭では『名探偵コナン』30周年を記念し、 青山剛昌×東野圭吾の超巨大対談が実現! 17,000字に及ぶ、ミステリー界のトップランナー2人の邂逅をお楽しみください。(宝島社ウェブサイトより抜粋)

3位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編! 国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。 世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる! 泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

4位『星を編む』凪良ゆう[著](講談社)

5位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

6位『思い出の屑籠』佐藤愛子[著](中央公論新社)

7位『可燃物』米澤穂信[著](文藝春秋)

8位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

9位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

10位『転生したらスライムだった件 21』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

〈文芸書ランキング 12月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年12月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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