「全選考委員満点も当然の出来栄え」直木賞ノミネート作品『同志少女よ、敵を撃て』を書評家激賞[文芸書ベストセラー]

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 12月14日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身7」』が獲得した。
 第2位は『転生したらスライムだった件 19』。第3位は『このミステリーがすごい! 2022年版』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『同志少女よ、敵を撃て』。逢坂冬馬さんのデビュー作だ。第十一回アガサ・クリスティー賞を受賞。選考委員全員が満点をつけたという賞史上初めての作品。17日に発表された第166回直木賞にもノミネートされた。第二次大戦の独ソ戦を舞台にした作品で、女性のみで構成されたソ連軍のスナイパー部隊の一員となった少女の成長と過酷な日々を描く。壮大な展開を女性の視点を交えながら描いており高い評価を受けている。

 コラムニストの香山二三郎さんは《今年の日本ミステリー界は新人の当たり年だったが、その掉尾を飾るに相応しい傑作》《全選考委員が満点をつけたのも当然の出来栄え》と評価している。

 第166回直木賞ノミネート作品は同作の他に、今週10位にランクインしている『黒牢城』米澤穂信[著](KADOKAWA)、『新しい星』彩瀬まる[著](文芸春秋)、『塞王の楯』今村翔吾[著](集英社)、『ミカエルの鼓動』柚月裕子[著](文芸春秋)となっている。

1位『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身7」』香月美夜[著](TOブックス)

シリーズ累計550万部突破!(電子書籍を含む)2022年4月よりTOKYO MX、BSフジ他にてTVアニメ第3期放送開始!『このライトノベルがすごい!2022』(宝島社刊)女性部門ランキング第1位!単行本・ノベルズ部門第3位!ローゼマイン、急成長!ビブリア・ファンタジー最新刊!(TOブックスウェブサイトより)

2位『転生したらスライムだった件 19』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

ミカエルの野望を阻止するため、各所で激闘を繰り広げるリムルたちだったが、フェルドウェイの策略により魔王レオンを奪われてしまう。ミカエルの次の狙いは、宿主であったルドラの魂を持つ転移者の勇者マサユキ。迎え撃つは、その場に居合わせた聖騎士ヒナタと原初のブラン、そして灼熱竜のヴェルグリンド。ミカエルも自ら動き出し、状況はさらに混迷を深めていく……。(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

3位『このミステリーがすごい! 2022年版』『このミステリーがすごい!』編集部[編](宝島社)

33年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。読書のプロが選ぶ2021年傑作ベスト20巻頭には、2021年最も注目された作家のひとりである加藤シゲアキさんへのインタビューを収録。(宝島社ウェブサイトより抜粋)

4位『蜘蛛ですが、なにか? 15』馬場翁[著](KADOKAWA)

5位『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』遠藤和[著](小学館)

6位『百花宮のお掃除係 5 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。』黒辺あゆみ[著](KADOKAWA)

7位『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』瀬戸内寂聴[著](宝島社)

8位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房)

9位『李王家の縁談』林真理子[著](文藝春秋)

10位『黒牢城』米澤穂信[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 12月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年12月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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