「あさイチ」で注目 内田也哉子の対談エッセイ集が人気 母・樹木希林を亡くし小泉今日子、坂本龍一、養老孟司らと対話[文芸書ベストセラー]

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 2月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が獲得した。
 第2位は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 29』。第3位は『ともぐい』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』。エッセイストの内田也哉子さんの対談エッセイ集。 「週刊文春WOMAN」の連載5年分をまとめた一冊。対談相手は谷川俊太郎さん、小泉今日子さん、坂本龍一さん、是枝裕和さん、シャルロット・ゲンズブールさん、養老孟司さん、中野信子さん他、総勢15名。内田さんが母親である樹木希林さんを亡くしたあとに連載はスタート。その直後には父親である内田裕也さんを亡くしており、大きな喪失の寂しさや虚無感のなかで人と会い対話をしながら自分自身を見つめ直している。5年に及ぶ心の旅路を映したエッセイ集だ。NHKの「あさイチ」やTBS「THE TIME」などで取り上げられ注目が集まっている。

1位『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』東野圭吾[著](光文社)

亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。(光文社ウェブサイトより)

2位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 29』愛七ひろ[著](KADOKAWA)

新たな勇者と転生者との遭遇! その出会いの先に待ち受ける戦乱の結果は? 「まつろわぬもの」との戦いで、神格存在(イモータル)と戦う手段の重要性を痛感したサトゥー。観光大臣の立場を活用し、その手段が眠っているという国々を訪問することに。 リザが求婚されたり、新たな転生者と遭遇したりする中、訪問を予定していた国の一つ、マキワ王国に鼬帝国が宣戦布告。しかも、鼬帝国は地球の現代兵器を思わせる技術を投入、さらにそこにサガ帝国の新勇者たちも介入してきてーー!? ほのぼの異世界観光記、新たな出会いと共闘の二十九巻!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『ともぐい』河崎秋子[著](新潮社)

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!(新潮社ウェブサイトより)

4位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

5位『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦[著](中央公論新社)

6位『八月の御所グラウンド』万城目学[著](文藝春秋)

7位『すべての恋が終わるとしても -140字の忘れられない恋-』冬野夜空[著](スターツ出版)

8位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

9位『田中家、転生する。6』猪口[著](KADOKAWA)

10位『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子[著](文藝春秋)

〈文芸書ランキング 2月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年2月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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