本屋大賞ノミネート作品 注目の2作がランクイン 爽快な主人公の「成瀬」と「神様のカルテ」シリーズの夏川草介最新作[文芸書ベストセラー]

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 2月21日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』が獲得した。
 第2位は『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』。第3位は『成瀬は天下を取りにいく』となった。

 今週も1月17日に発表された第170回直木賞受賞作『八月の御所グラウンド』『ともぐい』の2作がランクイン。また2月1日に発表された2024年本屋大賞のノミネート作品も『成瀬は天下を取りにいく』『スピノザの診察室』の2作がランクインしている。3位にランクインした『成瀬は天下を取りにいく』は我が道を行く主人公の姿が爽快な青春小説。1月に発売された続編『成瀬は信じた道をいく』も9位にランクインしている。10位にランクインした『スピノザの診察室』は映画・ドラマ化もされた「神様のカルテ」シリーズで知られる作家で医師の夏川草介さんの最新作。京都の地域病院を舞台に命と向き合い続ける医師の姿を描くハートフルな作品。2024年本屋大賞は4月10日に結果発表が予定されている。

1位『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子[著](文藝春秋)

母・樹木希林と 父・内田裕也を たてつづけに喪った。虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は 人と出会いたい、と切望した」谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内 都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール 独りで歩き出す背中をそっと押す、15人との〈一対一の対話〉(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』東野圭吾[著](光文社)

亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。(光文社ウェブサイトより)

3位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

4位『八月の御所グラウンド』万城目学[著](文藝春秋)

5位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 29』愛七ひろ[著](KADOKAWA)

6位『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦[著](中央公論新社)

7位『すべての恋が終わるとしても -140字の忘れられない恋-』冬野夜空[著](スターツ出版)

8位『ともぐい』河崎秋子[著](新潮社)

9位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

10位『スピノザの診察室』夏川草介[著](水鈴社)

〈文芸書ランキング 2月20日トーハン調べ〉 

Book Bang編集部
2024年2月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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