「もっとお話を引き出しておけばよかった」野田サトルが「ゴールデンカムイ」監修者の解説本を絶賛[新書ベストセラー]

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 2月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『メンタル脳』が獲得した。
 第2位は『磯田道史と日本史を語ろう』。第3位は『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』となった。

 4位以下で注目は7位に初登場の『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』。累計発行部数2700万部を突破し1月には実写映画版も公開された大人気マンガ「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者である千葉大学名誉教授・中川裕さんによるアイヌ文化入門書。「ゴールデンカムイ」作中で描かれたシーンの由来、アイヌ語の解説、キャラクターのモデルとなった人物、樺太やロシアの少数民族の知識などが収録されており、楽しみながら作品の背景世界を知ることができる一冊となっている。野田さんは同書の発売にあたり、《アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。 連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった。》とコメント。中川さんは2019年に『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(集英社)も出版しており、こちらでも創作の裏話や登場人物の名前の由来などを解説している。

1位『メンタル脳』アンデシュ・ハンセン[著]マッツ・ヴェンブラード[著]久山葉子[訳](新潮社)

「史上最悪のメンタル」と言われる現代人。とりわけ若年層の心の問題は世界的に深刻だ。ユニセフが警告を発し、アメリカ政府は「国家的危機」とまで言及、日本でも高校生の30%、中学生の24%、小学4~6年生の15%が中等度以上のうつ症状を訴えているとの調査結果もある。脳科学からメンタルの問題を解説した世界的ベストセラー『ストレス脳』をあらゆる世代向けに、わかりやすくコンパクトにした〈心の取説(トリセツ)〉。(新潮社ウェブサイトより)

2位『磯田道史と日本史を語ろう』磯田道史[著](文藝春秋)

日本史を語らせたら当代一!磯田道史が、半藤一利、阿川佐和子、浅田次郎、養老孟司ほか、各界の「達人」を招き、歴史のウラオモテを縦横に語り尽くす。最新科学で探る日本人の起源から、歴史上のリーダーたちの品定め、弥生式土器を自作した少年時代を語った「磯田道史ができるまで」など、歴史好きなら参加したくなる歴史談義。目からウロコの連続です。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか?子どもはいかにしてことばを覚えるのか?巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは?言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『話す力 心をつかむ44のヒント』阿川佐和子[著](文藝春秋)

5位『世界は経営でできている』岩尾俊兵[著](講談社)

6位『世界はラテン語でできている』ラテン語さん[著](SBクリエイティブ)

7位『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』中川裕[著](集英社)

8位『林陵平のサッカー観戦術 試合がぐっと面白くなる極意』林陵平[著](平凡社)

9位『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』田口善弘[著](講談社)

10位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 2月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年3月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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