第68回芸術選奨文部大臣賞が決定 金井美恵子、松家仁之、上田岳弘が受賞

文学賞・賞

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 3月7日(水)に第68回芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞が発表され、文学部門で金井美恵子さんと松家仁之さん、上田岳弘さんの受賞が決定した。

 金井美恵子さんは無数の映像や小説、夢や記憶の断片が繊細に絡み合い紡がれた『カストロの尻』が、松家仁之さんは北海道を舞台に百年以上に亘る一族の姿を描いた長編小説『光の犬』が評価され、芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれた。

 上田岳弘さんは、阪神・淡路大震災に遭い、「初体験の相手」となるはずだった美希子を失い心的外傷を負った僕が、Facebookで再会した友人に勧められ、女性を紹介する〈美希子アサイン〉を始める『塔と重力』が評価され、芸術選奨文部科学大臣新人賞に選ばれた。

 贈呈式は、3月31日(火)に東京都内で行われ、受賞者には賞状と、大臣賞には30万円、新人賞には20万円の賞金が贈られる。

 芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞は、文化庁主催の芸術賞。芸術各分野において、優れた業績を挙げた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた人物に贈られる。演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門にて実施される。

Book Bang編集部
2018年3月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク