ヨシタケシンスケ最新作のテーマは「しごと」 働くことの意味がわからない子どもや仕事に悩む大人のための『おしごとそうだんセンター』[児童書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 3月5日トーハンの週間ベストセラーが発表され、児童書第1位は『大ピンチずかん2』が獲得した。
 第2位は『おしごとそうだんセンター』。第3位は『大ピンチずかん』となった。

 2位に初登場の『おしごとそうだんセンター』は大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケさんの最新作。仕事を探す宇宙人と「おしごとそうだんセンター」のお姉さんの対話を通じて働くことの意味を探る物語。物語の合間にはヨシタケさんが考えた世界に存在しない仕事、例えば「空飛ぶ果物屋さん」「あみもの屋」「ネクタイ結びかた教室」などが紹介される。ヨシタケさんは刊行にあたり集英社の特設サイトでメッセージを公開。ヨシタケさんは子どものころから働くことに良いイメージがなく、大人になるのが怖かったと述べ、《今、大人になって、自分なりにわかったことを子どものころの自分に教えてあげたくて、この本をつくりました》と同書に込めた思いを綴っている。

1位『大ピンチずかん2』鈴木のりたけ[作](小学館)

子どもが大ピンチに陥ってしまったとき、その大ピンチの理由がわかれば、そんなにおそれることはない。進化した『大ピンチずかん2』では、子どもが陥りやすい大ピンチを、大ピンチレベルの順に掲載するのはそのままに、新たに採用した「大ピンチグラフ」で、6つの要素からその理由を解明する。さてきみの大ピンチの原因はなんだろう?ドキドキ?イライラ?それともつらい?(小学館ウェブサイトより)

2位『おしごとそうだんセンター』ヨシタケシンスケ[著](集英社)

「しごと」ってなんだろう? 地球に不時着した宇宙人がやってきたのは、ちょっと風変わりな職業相談所。宇宙人は相談所のスタッフと一緒に、この星で生きていくこと、働くことの意味について考えはじめる。誰もが避けて通れない「仕事」の意味を問い直し、明日をちょっと明るくする、すべての子どもと大人のためのヨシタケシンスケ版“ハローワーク”ストーリー!(集英社ウェブサイトより)

3位『大ピンチずかん』鈴木のりたけ[作](小学館)

もういつピンチが来ても大丈夫だ!大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から大ピンチをときあかします。・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。(小学館ウェブサイトより)

4位『パンどろぼうとほっかほっカー』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

5位『パンどろぼう』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

6位『ポケモン パルデア図鑑』(小学館)

7位『小説 映画ドラえもん のび太の地球交響楽』藤子・F・不二雄[原作]今井一暁[監督・脚本原案]内海照子[著・脚本](小学館)

8位『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

9位『だるまさんが』かがくいひろし[さく](ブロンズ新社)

10位『パンどろぼうとなぞのフランスパン』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

〈児童書ランキング 3月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年3月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク