「悪いことをしている人も悪意だけじゃなく、何か意図があって行動しているかもしれない」伊野尾慧主演でドラマ化もされた「准教授・高槻彰良の推察」最新10巻が発売[文庫ベストセラー]

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 3月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『変な家 文庫版』が獲得した。
 第2位は『わたしの幸せな結婚 八』。第3位は『未だ謎 芋洗河岸(3)』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に』。澤村御影さんによる人気推理小説シリーズの最新刊。民俗学を研究する准教授・高槻彰良とその助手の大学生・深町尚哉の二人が様々な怪異と遭遇する同シリーズ。最新10巻では高槻の過去の出来事を彷彿とさせる事件が発生する。中編2編と掌編2編が収録された盛りだくさんの一冊だ。シリーズ累計で発行部数は100万部を突破している。

 2021年にはテレビドラマ化され、高槻をHey! Say! JUMPの伊野尾慧さん、深町をKing & Prince(当時)の神宮寺勇太さんが演じた。伊野尾さんはドラマ化の際のインタビューで《この作品では、起こっている現象がマイナスに思えても、解釈の仕方によってポジティブに捉えることもできるということが描かれています。正解はひとつじゃないし、見方を変えれば世の中の見え方も変わっていくかもしれないよということを、ドラマを通じて伝えられたらいいなと思います。また悪いことをしている人も悪意だけじゃなく、何か意図があって行動しているかもしれない……と、高槻のような優しい目で世の中を見てもらえたら嬉しいですね。》と同作の見どころを語っている。

1位『変な家 文庫版』雨穴[著](飛鳥新社)

2024年3月15日より映画公開!雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録(飛鳥新社ウェブサイトより抜粋)

2位『わたしの幸せな結婚 八』顎木あくみ[著](KADOKAWA)

清霞の過去と、美世と清霞の新たな生活の物語。珠玉の短編集 五道佳斗の父に対異特務小隊に誘われていた学生時代の清霞。夢と任務の狭間で起きた事件とは……軍人として生きる清霞の原点と「土蜘蛛」との因縁が明らかに。さらに美世と清霞の新婚生活をえがいた短編を収録。(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『未だ謎 芋洗河岸(3)』佐伯泰英[著](光文社)

美濃国苗木藩を出奔し浪人となった小此木善次郎一家3人が、神田明神下の一口長屋に流れ着いて2年が過ぎた。神田明神では、1年前から続く賽銭泥棒の捕縛に乗り出し、善次郎に依頼が。その思いがけない犯人とは。そして長屋に次々伸びる悪の手に立ち向かう善次郎は、修繕された新生一口長屋で、ある大きな使命を得ることになる――。感動のシリーズ完結編。(光文社ウェブサイトより)

4位『准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に』澤村御影[著](KADOKAWA)

5位『幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)』高田郁[著](角川春樹事務所)

6位『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』三上延[著](KADOKAWA)

7位『四月になれば彼女は』川村元気[著](文藝春秋)

8位『流言 武商繚乱記(三)』上田秀人[著](講談社)

9位『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件9』佐伯さん[著](SBクリエイティブ)

10位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著](中央公論新社)

〈文庫ランキング 3月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年3月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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