鏡じかけの夢
内容紹介
羨望と嫉妬、禁忌の愛――。快楽の果てに、その鏡は奈落の闇を映し出す。ヴェネツィアから流れ着いた一枚の鏡。その鏡は磨いた者の願いを叶えると噂されていた。脳病院に身を置く「奥様」と看護婦、昔気質な鏡研ぎ職人と美青年、人気舞台女優と財界の黒幕。鏡に魅入られた人々に訪れる、愛憎に塗れた運命の行く末とは――。戦前から終戦直後を舞台に、著者史上、最も残酷で甘美なる連作短編集。
データ取得日:2024/04/23
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