【児童書】『ビーおばさんとおでかけ』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作

レビュー

5
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ビーおばさんとおでかけ

『ビーおばさんとおでかけ』

著者
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ [著]/野口絵美 [訳]/佐竹美保 [イラスト]
出版社
徳間書店
ジャンル
文学/外国文学小説
ISBN
9784198645007
発売日
2017/10/13
価格
1,836円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【児童書】『ビーおばさんとおでかけ』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作

[レビュアー] 木ノ下めぐみ

 自分のやりたいことは絶対に押し通してしまうちょっと迷惑なビーおばさんと海へ出かけることになった3きょうだい。せっかくの海水浴なのに子供たちはちっともうれしそうではない一方、お父さんやお母さんは、おばさんから解放されると大喜び。さて、到着したビーチの混雑にうんざりしたおばさんは、ここでも迷惑ぶりを発揮。人混みを避け、周囲の制止をよそに「立入禁止」「入ると後悔するぞ」と看板を掲げる島に足を踏み入れてしまう。

 著者は『ハウルの動く城』シリーズなどで知られるファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさん。島は当然、ただの島ではない。みんなから煙たがられるおばさんの身勝手さに、ついには“魔法の島”が怒り出し、物語は奇想天外な展開へ-。

 やりたい放題でみんなを翻弄し、立ち入り禁止の注意喚起を「くだらない」と一蹴。こんなおばさんが身近にいたら迷惑千万だが、どこかユーモラスで憎めない。でも、良い子は決してまねをしないように。(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作、野口絵美訳、佐竹美保絵/徳間書店・1700円+税)

 木ノ下めぐみ

産経新聞
2017年11月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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