『胡堂と啄木』郷原宏著

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胡堂と啄木

『胡堂と啄木』

著者
郷原 宏 [著]
出版社
双葉社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784575315073
発売日
2019/11/21
価格
3,300円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『胡堂と啄木』郷原宏著

[レビュアー] 産経新聞社

 「銭形平次捕物控」の作家で、日本の音楽評論も確立した野村胡堂(こどう)と、26歳で早世も天才歌人として歴史に名を残した石川啄木は岩手・盛岡中学の同窓だった。

 胡堂が、1年下の啄木の「おそろしくへたくそな新体詩」に手を入れたのが始まり。バンカラの胡堂とハイカラの啄木。2人の青春はやがて迷走する。

 胡堂は一高、東京帝大法科へと進むが中退、啄木は文学で身を立てる夢も挫折を繰り返す。ともに貧乏や病、家族の不幸などに見舞われながら「大輪の花」を咲かせていく。資料などから丹念に追ったその軌跡は読み応えがある。(双葉社・3000円+税)

産経新聞
2020年3月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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