【今週の労務書】ポジティブフィードバック ヴィランティ牧野祝子著

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【今週の労務書】ポジティブフィードバック ヴィランティ牧野祝子著

[レビュアー] 労働新聞社

改善策共に考える指導を

 副題は、国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる――。筆者はポジティブフィードバックを「成長のための相手への良質なコミュニケーション」と定義する。1on1などの面談時に部下にメッセージがうまく伝わるコツとして、合計7つを示す。

 注目すべきは、結果が出なかったときの対応だ。改善点に関する指導は全体の2割程度に留め、その際は「次はどうすれば上手くいくか」を共に考えるよう求める。たとえば、仕事が期限に間に合わなかった時は、「次回からどうしたら良いと思う?」などと話しかけて、成長へと導く。

 1on1を導入しようとしている企業にこそ、面談マニュアルづくりの参考としてほしい。

(ヴィランティ牧野祝子著、あさ出版刊、税込1540円、TEL:03-3983-3227)

労働新聞
令和4年9月26日第3370号16面 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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