いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

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  • さよなら僕らのスツールハウス
  • 足りないくらし
  • メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス
  • あの家に暮らす四人の女
  • アイビー・ハウス

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

[レビュアー] カドブン

進学や就職、転勤などで、引っ越しをする人が増えるこの季節。
思い切ってシェアハウスに住んでみようか、なんて考えている人もいるかもしれませんね。

歩んできた人生も、現在の境遇もまるで違う他人同士が、おなじ屋根の下で暮らすとき。
そこにあるのは、悠々自適な日々の温かさか、思いがけない意気投合か、はたまた前代未聞の大事件か?

住人のタイプも物語のジャンルも異なる、おすすめのシェアハウス小説を5つ集めました。
さて、隣り合って暮らす住人たちは、どんな化学反応を起こすのでしょうか?

■化学反応は予測不可能!? 編集部おすすめの「シェアハウス小説5選」

■岡崎琢磨『さよなら僕らのスツールハウス』(角川文庫刊)

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」
いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

大人気シリーズ「珈琲店タレーランの事件簿」著者が贈る青春ミステリ!

「スツールハウス」。それは、崖の上に建つシェアハウスの名前。
腰かけ(スツール)のように、若者たちが一時期を共有する場所。
そこには確かに、青春と謎があった。

元カノの結婚式に送った写真に秘めたメッセージ。
無人のシャワールームで起きた事件。
ともに暮らした仲間からの相談……。
一見バラバラの謎と、15年住み続け、「主(ぬし)」と呼ばれた女性、素子の謎。
全てが解かれたとき明らかになる、切なく優しい真実とは。
心の奥を刺激する青春ミステリ。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000412/

■深沢潮『足りないくらし』(徳間文庫刊)

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」
いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

私たち、幸せになる資格はあるんだろうか。

明大前から徒歩十八分。
「ティラミスハウス」は、しゃれた名の似合わない木造二階建てのボロ長屋だった。

留学資金を使い込み親に秘密で帰国した古畑樹には金がない。
家賃の安いシェアハウスを探しここに決めたが、こんなところに住めるのだろうか。

次第に明らかになる住人たちの事情。

貧困、生活保護、DV、外国人技能実習制度、ネグレクトーー。

現代の生きづらさをリアルに抉り出す衝撃作!

(あらすじ:徳間書店オフィシャルHPより引用)

■加藤実秋『メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス』(角川文庫刊)

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」
いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

その事件、俺たちに解決させろ! 連作ミステリ!

柳町北署の新人刑事・牧野ひよりは、念願かなって刑事になったものの、仕事はお茶汲みやコピー取りばかり。

そんなある日、所轄内で殺人がネットで生中継されるという事件が発生。どうやら四年前に起きた事件の模倣犯らしい。ひよりは上司の刑事から、四年前の事件を担当していた元刑事・夏目惣一郎の話を聞いてこいと命じられる。

メモの住所を頼りに辿り着いたのは、蔦で覆われた大きな三角屋根の古びた洋館だった。その門前で掃き掃除をする惣一郎に声をかけるが、惣一郎は「断る」の一点張り。すると謎の老人が現れ、「まあお入り。ちょうどお茶の時間だ」と告げて洋館にひよりを招き入れた。そこはなんと、退職刑事専用のシェアハウスだった!

元熱血刑事、元科学捜査のプロ、元警視庁幹部、元事務員。

老眼、腰痛、高血圧だが、腕は一流のくせ者おじさんたちと事件を追うと、思いもよらぬ真相に辿り着き――。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321702000647/

■三浦しをん『あの家に暮らす四人の女』(中公文庫刊)

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」
いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

織田作之助賞受賞作。

父を知らない佐知と母の暮らしに友人の雪乃と多恵美が加わり、笑いと珍事に溢れる牧田家。ゆるやかに流れる日々が心の孤独をほぐす。

(あらすじ:中央公論新社オフィシャルHPより引用)

■原田ひ香『アイビー・ハウス』(講談社文庫刊)

いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」
いろんな身の上、ひとつ屋根の下。「シェアハウス小説5選」

友人夫婦とのシェアハウス。
「たまる」のは、お金?ストレス?

《シェアハウス=究極の節約術!?》
住居費の支出がなくなれば、あくせく働かなくていい――。

人生を楽しむため、中古の二世帯住宅を共同購入した2組の夫婦。
蔦がからまる赤レンガの家を「アイビー・ハウス」と名づけた4人は、
マイペースな同居生活を送っていた。

だが、「篠崎さんの奥さん」を訪ねてきた謎の若い女の出現で、
穏やかな日々は変化し始め……。

(あらすじ:講談社オフィシャルHPより引用)

KADOKAWA カドブン
2023年02月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

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