副題は「京都と皇室・1000年の因縁を紐解く」。ベストセラー『京都ぎらい』の著者で国際日本文化研究センター(京都)の井上章一所長と、皇室に詳しい作家の工藤美代子氏が対談、千年以上も朝廷が置かれていた京都の内情などについて語り合った。
井上氏は、戦国時代前まで「皇室の威光」の源が朝廷の女房を媒介にした「美人力」にもあったことなど、「千年の都」の謎を文化・歴史から解き明かす。皇室による文化の継承に期待する工藤氏は、天皇皇后両陛下が古都に住まわれ、歴史の流れに身を浸し、国民のために祈る姿を見せてほしいと願う。(ビジネス社・1760円)

-
2023年9月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
