【気になる!】文庫『現代語訳 江戸府内絵本風俗往来』菊池貴一郎著、小林祥次郎訳

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現代語訳 江戸府内絵本風俗往来

『現代語訳 江戸府内絵本風俗往来』

著者
菊池 貴一郎 [著]/小林 祥次郎 [訳]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784044007669
発売日
2023/07/21
価格
1,650円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『現代語訳 江戸府内絵本風俗往来』菊池貴一郎著、小林祥次郎訳

[レビュアー] 産経新聞社

幕末に江戸で生まれ、後に四代目歌川広重を襲名する菊池貴一郎(大正14年没)が、明治になってから江戸の行事や生活を絵と文で回顧した。原著は明治38年刊行とされ、現代語訳は初という。図版全283点を収録している。

武士や御殿女中、僧、火消、商人、職人、芸人ら多様な人々の習俗を活写。物売りは「目高ァ、金魚ゥー」(金魚売り)「エ、ひァら、ひァこィ」(白玉水売り)といった呼び声も紹介され、にぎやかな江戸の様子が浮かび上がる。山王祭や酉の市など、現代に伝わっている祭礼行事も。(角川ソフィア文庫・1650円)

産経新聞
2023年9月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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