【手帖】「いま日本の『農』を問う」シリーズが完結

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 現代日本の農業問題に学際的、実践的な視点からアプローチしたミネルヴァ書房のシリーズ「いま日本の『農』を問う」全12巻が完結した。

 かつて農業問題は限られた関係者のみが関心を寄せる分野だったが、食料自給率や食糧安全保障という考え方が一般に浸透し、環境問題や食の安全も日常的に意識される時代になった。同シリーズは遺伝子組み換え、有機農業、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をはじめとする農業戦略などについて、研究者、ジャーナリスト、自治体・企業関係者など幅広い筆者が書き下ろしている。

 最終巻は第11巻『日本の花卉(かき)園芸 光と影』(3200円+税)。日本における花卉(観賞用植物)園芸の歴史と文化、産業としての課題と展望を読み解く。

 日本は、切り花で年間52億本、鉢物・花壇苗では10億鉢を消費し、切り花の75%、鉢物・花壇苗の100%を自給する園芸大国だが、20世紀末にピークを迎えた後は縮小が続いているという。「花は見られて飽きられる」ため、常に新しい品種を提供しなくてはならない。育種の変遷、日持ちさせる品質管理技術など、花好きにも興味深い。

産経新聞
2016年3月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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