読書家の杏も推した! 大作家・赤川次郎をはじめて読むならこれ『一日だけの殺し屋』

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 4月10日の「BOOK BAR」で女優の杏さん(29)が『一日だけの殺し屋』赤川次郎[著](徳間書店)を紹介した。4月14日で30歳となる杏さんが、21歳からナビゲーターを務めてきた「BOOK BAR」ではじめて赤川作品をとりあげた。赤川さんは今年3月『東京零年』(集英社)で第50回吉川英治文学賞を受賞した。1980年代から一世を風靡してきたミステリーの大家にいままた光が当たっている。

■ニヤリとしちゃうエンタメ

 杏さんが紹介した『一日だけの殺し屋』は短編集。殺し屋と瓜二つのサラリーマン。お互い入れ替わって過ごす一日を描いた一作や、共作をしている相棒と妻の間に浮気の疑いを抱く作家の話などなど、「すれ違い」がテーマの作品が収録されている。杏さんは「悲哀もありながらちょっとニヤリとしちゃうエンターテインメント」だと紹介した。同作が最初に文庫化されたのは81年。現代のように皆が携帯を持っていたら起きなかったすれ違いもあり、杏さんは「この時代じゃないと、っていうのですごく興味深かった。今の若い子だったらこの『すれ違い感』は新鮮だと思う」と若者にも薦めた。また赤川次郎さんといえば多作で有名だが「一冊目をどうしようと思う方は多いんじゃないかと思う。(これを読んで)たくさん読んでみたくなりました」と同作をきっかけに赤川作品の世界に踏み込むとよいと語った。ナビゲーターの大倉眞一郎さんも赤川さんを「一流のエンタテインメント作家には必要なものを全て持ち合わせている作家」と絶賛した。

■評判の短編集

 杏さんが語ったように『一日だけの殺し屋』についてネット上では「これにはまって赤川次郎を読みあさった」や「バラエティ豊かで大変楽しめた」「ミステリとしての切れ味が目立つ」「テンポが良くて終止ドキドキしっぱなしだった」など、著作590冊を超える赤川作品の中でも最初の一冊に推す声が上がっている。

■YouTubeでみつけた双子の姉妹

 この日大倉さんは、SNSがあるからこその一冊として『他人のふたご 「輸出」ベイビーたちの奇跡の物語』アナイス・ボルディエ/サマンサ・ファターマン[著](太田出版)を紹介した。同書はYouTubeにアップされた動画をきっかけに、生き別れの双子が出会う奇跡のノンフィクションだ。また今週のゲストは2月にリリースしたアルバム「TOKYO BLACK HOLE」が話題のシンガーソングライターの大森靖子さん(28)。「なにかを失って気づかせてくれた本」として漫画『さよならもいわずに』上野顕太郎[著](エンターブレイン)を紹介。千駄木の往来堂書店店長・笈入建志さんが『築地市場 絵でみる魚市場の一日』モリナガヨウ[著](小峰書店)を紹介した。

 「BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。http://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/

Book Bang編集部
2016年4月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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