「警察官でありながら悪に染まった者と、信念を貫き通そうとする者のぶつかりあい」杉咲花主演で映画化も決定した柚月裕子の異色警察ミステリ第二弾が文庫で登場[文庫ベストセラー]

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 2月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『用心棒稼業 芋洗河岸(2)』が獲得した。
 第2位は『変な家 文庫版』。第3位は『月下のサクラ』となった。

 3位に初登場の『月下のサクラ』は柚月裕子さんによる警察小説。警察の広報担当・森口泉が、親友の殺害事件の真相を追った前作『朽ちないサクラ』(徳間書店)の続編だ。2021年に単行本で出版されシリーズ累計で27万部を突破するヒット作となっている。今作で泉は念願の刑事に採用され、事件を解析しプロファイルする機動分析係に配属される。泉は警察内部で起きた一億円の紛失事件を発端に、警察組織を覆う闇と対峙する。文芸評論家・ミステリ評論家の千街晶之さんは同作について《警察官でありながら悪に染まった者と、正義や信念を貫き通そうとする者。両者のダイナミックなぶつかり合いが、著者らしい熱い筆致で描かれた力作である。》と評している。

 前作『朽ちないサクラ』は2024年6月21日に映画版の公開が控えている。映画で泉を演じるのは杉咲花さん。映画化にあたり柚月さんは《警察の不祥事で起きてしまったストーカー事件を軸に、主人公の泉は親友の死の謎と、事件の真相、社会の闇に迫っていきます。困難に立ち向かっていく泉たちの活躍を、一緒に応援していただけますと嬉しいです。》とコメントを発表している。

1位『用心棒稼業 芋洗河岸(2)』佐伯泰英[著](光文社)

美濃国苗木藩を出て、神田明神下にある一口長屋に流れ着いた小此木善次郎は、江戸で初めての新年を迎える。初詣に賑わう神田明神で騒ぎが勃発。青柳道場では師範として若手の指導に奔走する。長屋の女連のための行楽を工面した善次郎だったが、それが芝居小屋を動転させる大捕物に発展。長屋に隠された謎は、そこから思いがけぬ展開を見せて――。圧巻の第二巻!!(光文社ウェブサイトより)

2位『変な家 文庫版』雨穴[著](飛鳥新社)

2024年3月15日より映画公開!雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録(飛鳥新社ウェブサイトより抜粋)

3位『月下のサクラ』柚月裕子[著](徳間書店)

『朽ちないサクラ』に続くシリーズ第二作。警察組織に巣くう不条理の数々に、刑事となった森口泉が挑む。泉は闇を暴けるのか。(徳間書店ウェブサイトより)

4位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

5位『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾[著](光文社)

6位『夜明けのすべて』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

7位『羅針盤の殺意 天久鷹央の推理カルテ』知念実希人[著](実業之日本社)

8位『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

9位『別れの季節 お勝手のあん』柴田よしき[著](角川春樹事務所)

10位『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾[著](講談社)

〈文庫ランキング 2月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年2月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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