【手帖】役者志望の若者に向けて「俳優の教科書」

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三谷一夫さん

 世界に通用する映画人を養成する学校「映画24区スクール」を手がける映画24区代表の三谷一夫さんが、俳優志望の若者に向けた本を著した。1月末に出版された「俳優の教科書」(フィルムアート社・1800円+税)で、その名の通り、映画俳優になるための基礎知識が網羅されている。「俳優は技術職であって、訓練が必要」と三谷さんは言い切る。

 この本は、脚本の読み解き方、映画の見方、オーディションの受け方など、俳優になるために必要な技術のほか、映画スタッフ、芸能プロダクション役員、さらには三谷さんのスクールでレッスンを受けたこともある俳優の鈴木亮平らが、映画俳優に求められるものについて指南している。

 三谷さんは平成25年に、第一線の映画監督の演技指導などをまとめた「俳優の演技訓練」(フィルムアート社)を刊行しているが、もっとハードルを低くして初心者向けの本を出したいと思っていた。

 「俳優も音楽やスポーツと同じで訓練が必要だが、若い子にはそういう認識がない。だから結果を早く求めるが、ピアノや野球はたかだか1、2年で結果は出ないでしょう。とにかく東京に出て芸能事務所に所属すれば何とかなると思っているけど、エキストラばかりで何も身につかない。そうやって若い人が無駄な時間を過ごすことがないようにと思って書いたんです」

 三谷さんによると、欧米はもとより、アジアも韓国や中国、台湾などは俳優が相当勉強しており、訓練期間も長い。海外で勝負するには、英語以上に俳優技術が求められるという。

 「日本の芸能事務所はほとんど役者を鍛えようとしていないし、逆にしっかりやれば割と簡単に追い越せる。とにかく今すぐに東京に出なくても、この本に書かれていることならどこでも勉強できるし、それから東京に出ても遅くはありません」(藤井克郎)

産経新聞
2017年2月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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