「男は過去の自分に用がある、女は未来の自分に忙しい」大人に刺さる話題作[ゴロウ・デラックス]

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 稲垣吾郎さん(43)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に13日、Twitterで話題の作家・燃え殻さん(43)が出演した。90年代を舞台にした燃え殻さんの小説に稲垣さんが大いに共感をあらわした。

■デビュー作が7万5千部を突破

 この日のゲスト燃え殻さんは普通の会社員ながら、Twitterで14万人以上のフォロワーを持ち、「140文字の文学者」と呼ばれている。作家デビュー作となった『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)は糸井重里さんや堀江貴文さんらが絶賛し、発行部数7万5千部を突破している。

『ボクたちはみんな大人になれなかった』は別れた彼女をFacebookでみつけ、「友達申請」をしてしまった男性が主人公。彼女からの影響を40代になった今でもひきずり、二度と戻りたくないはずの“あの頃”が輝いて見える。小沢健二、ホットドッグ・プレス、大槻ケンヂ、中島らも、仲屋むげん堂等々、90年代のサブカルチャーがふんだんに散りばめられ、同世代に刺さりまくるラブストーリーだ。

 燃え殻さんと同い年の稲垣さんも「まさに僕らの世代の小説。小沢健二さん好きでしたし」と大いに共感した様子。稲垣さん自身はキラキラとしたメジャーの世界で活躍しながらも、逆に「サブカルに対する憧れがあった」と告白した。また稲垣さんは小沢健二さんについて、「芸能界でお会いする機会は少なかったんですけど、夜とか遊びに行ったり、クラブとかそういうところでお会いすることが何度かあって」と20年前の意外な交流を明かしていた。

■男は過去の自分に用がある、女は未来の自分に忙しい

 燃え殻さんは小説の中の恋愛模様は自身の体験をもとにしたものだと語る。同書のなかで

「男は過去の自分に用がある、女は未来の自分に忙しい」

と述べており、物語に登場する元カノの影響を今でも受けていると苦笑する。そして自分だけが「過去を見ながら生きているような気持ちになる」と語り、彼女の新しい生活が掲載されたFacebookを見て「置いておかれてる」という気持ちになるという。それに対し番組アシスタントの外山惠理アナウンサーは「男の人って大体そう。(女は)過去は過去」とばっさり。

 稲垣さんも同じように若い頃憧れた女性がおり、彼女から大きな影響を受けたと同調する。カメラマンのアシスタントをしていた女性で、音楽や映画、写真集など彼女から学んだものは多かったようで、「影響を与えてくれる人って存在として大きかったのはわかる」と当時を懐かしんだ。

■稲垣さんの優しさに心を打たれた

 はじめてのテレビ出演となった燃え殻さんは、放送後この日の稲垣さんについて「同い年とはいえ、自分とは正反対の輝かしい青春を過ごした稲垣吾郎さんは、当たり前ですが別世界に住む方でした。でもさりげなく、同時代で見てきた共通の景色を語ってくださったり、番組終盤『環境は違うけど、お互い一生懸命やってきたわけだし、間違ってはいなかった』と言ってくださった稲垣さんの優しさに心打たれました。」と収録を振り返った。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は10月19日。ゲストは漫画家の松本零士さん。課題図書は『松本零士 零次元マンガの描き方』(玄光社)。

Book Bang編集部
2017年10月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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