稲垣吾郎が西村京太郎に自ら売り込み「今後色々と心配なので」 トラベルミステリーに意欲

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「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中

 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に8日、作家の西村京太郎さん(87)が出演した。西村さんが番組のために書き下ろしたミステリー小説が朗読された。

■稲垣吾郎が自ら売り込み

 トラベルミステリーの第一人者、西村さんはこれまでに596作品を書き上げているという。累計発行部数は2億部を超える。ずらりと並んだ著作群に「書きすぎですよ」と笑う西村さんだが、稲垣さんは「圧倒されてしまいます」「全部欲しい」と嬉しそうにコメント。

 今週の課題図書は『十津川警部 予土線に殺意が走る』(祥伝社)。西村さんの作品の主人公のなかでも大きな人気を誇る十津川警部シリーズ最新作だ。謎を解くカギは「ホビートレイン」だという。ホビートレインはタカラトミーの鉄道玩具「プラレール」とJR四国がコラボした観光列車で、初代新幹線0系をイメージした車体となっている。

 主人公が40代だと聞いた稲垣さんはドラマ化されるときは「僕なんかどうですかね」と西村さんに売り込みをかける。「こういうとき売り込んでいかないと、今後色々と心配なので」とオファーを熱望していた。

■年間12作!

 西村さんは毎年12の出版社で出すために、年間で12本のミステリーを書き上げるという。そのため取材旅行も大変で、1年に6回6つの地方をめぐり、2泊3日で一度に2社分の取材を行ってしまうという。取材先では列車の中を歩いてまわり、車掌さんを捕まえて話を聞き、死体を隠す場所やトリックの手法を考えるという。

 またトリック作成のネタ本でもある時刻表を持参し、トリック作りの極意を披露した。さらに本を売るためには「わざと1箇所間違える」のも大事だという。「見つけたぞという嬉しそうな抗議の手紙がどっと来る」と笑いながら、「ミステリーマニアはあまり怒らない、鉄道マニアはすぐ怒る」とマニアを手玉に取る巨匠の技を明かした。

■イケメンはシャクにさわる?

 西村さんは番組のために稲垣さんを主役にした短編ミステリーを書き下ろした。そのなかで稲垣さんは主役といえども殺される被害者役にされていた。まさか殺される役だとは思っていなかった様子の稲垣さんは「僕を殺してみようというイメージになられたんですか?」と尋ねるも、西村さんは「イケメンはシャクにさわるんだよ」と笑っていなしていた。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は12月14日。ゲストは清川あさみさん。課題図書は『千年後の百人一首』(リトルモア)。公式サイトでは予告動画を配信中。

Book Bang編集部
2017年12月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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