『日本財団は、いったい何をしているのか〈第四巻〉災害に立ち向かう群像』
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『日本財団は、いったい何をしているのか 第四巻』鳥海美朗著
[レビュアー] 産経新聞社
□『日本財団は、いったい何をしているのか 第四巻 災害に立ち向かう群像』
ここで記録されているのは、「ひとびと」を主人公とした、阪神淡路大震災から中越地震、7年を迎える東日本大震災、そして熊本地震に至る自然災害からの復旧と復興の営みである。
「被災現場のニーズに対応できる経験と技術をもった技能ボランティアの養成を」とは、支援の第一線に立ち続けた男性の提言だ。また、国際専門家会議「放射線と健康リスク」における議論や日本財団会長による、東日本大震災発生時の首相に対する歯にきぬ着せぬ評も収載されている。
震災のみならず平成史を再考するうえでも時宜をえた一冊といえよう。(木楽舎・1500円+税)