トイレと天気はOLの味方! 大久保佳代子が「分かる、分かるよ!」と共感する働く女性の日常とは

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大久保佳代子
大久保佳代子

 頑張ればむくわれるのかな、働くってなんなんだろう――。そんなふうに悩むことはないだろうか。

「働いてしばらく経つと、頑張ってもむくわれないこともあるって気がつき出すし、多少むくわれなくてもそれも当たり前だと徐々に悟り出す。だからといって、投げ出してしまったらなんにもならないし、周りの人もみんな頑張っているんだし……」と、働く苦労を語るのは、お笑い芸人の大久保佳代子さんだ。

 大久保さんは20代初めから30代半ば過ぎまで14年間、一般企業のコールセンターで働いた経験を持っている。そんな大久保さんが「分かる、分かるよ!」と、激しく頷きながら読んだ、と語るのが益田ミリさんの新刊コミック『マリコ、うまくいくよ』だ。同書は、同じ職場で働く、社会人2年目(20代)、12年目(30代)、20年目(40代)の3人の「マリコ」が、それぞれの年代の女性として、「今日も会議で意見が言えなかった」「〈会社用の自分〉に、自分がのっとられそう」「後輩は増えるけど、年上の実感ってない」など、働く上で悩み、葛藤する姿が丁寧に描かれたお仕事漫画だ。

 大久保さんは、特に印象的だったのは「全編通じてトイレの場面が多いこと」だったと言う。

「組織で働いていると、トイレって「逃げ場」ですよね。OL時代もですが、今も打ち合わせやネタ会議で行き詰ると、トイレの個室で「はーーーー!!」と声にならない声を出して、張り詰めた空気からいったん抜け出したりしています」と、トイレのありがたみを明かしつつ、「社会人2年目・24歳のマリコと社会人20年目・42歳のマリコとがトイレで一緒になったとき、何とはなしに天気の話をしてやり過ごす場面など、まさに「あるある」。天気なんてセンスもひねりも必要ないトピックなのに、おばさんたちってみんな天気の話をしているな~なんて私も若い時には思っていましたが、最近は天気の話でもいいから仕事で一緒になる人とコミュニケーションをとる方がいいと思うようになりました」と、マリコたちに共感の言葉を寄せる。

 ちょっと仕事につかれた――そんなときは「トイレ」でホッと一息ついてみてはどうだろうか。

 特設サイトでは、無料試し読みを公開中。
 http://www.shinchosha.co.jp/mariko/

新潮社
2018年8月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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1896年(明治29年)創立。『斜陽』(太宰治)や『金閣寺』(三島由紀夫)、『さくらえび』(さくらももこ)、『1Q84』(村上春樹)、近年では『大家さんと僕』(矢部太郎)などのベストセラー作品を刊行している総合出版社。「新潮文庫の100冊」でお馴染みの新潮文庫や新潮新書、新潮クレスト・ブックス、とんぼの本などを刊行しているほか、「新潮」「芸術新潮」「週刊新潮」「ENGINE」「nicola」「月刊コミックバンチ」などの雑誌も手掛けている。

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