『サピエンス全史』著者の新作が発売 テクノロジーは人類を「神」にするのか?

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『ホモ・デウス(上・下) テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳](河出書房新社)

 9月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『大家さんと僕』が獲得した。
 第2位は『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』。第3位は『忘れ得ぬ旅 太陽の心で(2)』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『ホモ・デウス(上・下) テクノロジーとサピエンスの未来』。『サピエンス全史』(河出書房新社)が話題となったユヴァル・ノア・ハラリさんの新著だ。『サピエンス全史』はホモ・サピエンスの歴史を俯瞰し、人類が虚構を信じる力を持つために協力することができ、その能力ゆえに地球の支配者となったと説く一冊だった。今作は視線を未来に向け、人類がテクノロジーにより「神」を目指していると説く。そしてその先に待つ驚愕の未来像を示している。

 ノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロさんは同作について《他人や他の種との関係を永遠に変えてしまうであろう遺伝子技術や人工知能、ロボット工学といった、人類種が今直面している大きな挑戦について、うらやましいほどの(そして警告を発する)明晰さをもって自らの考えを述べている。優れた作品である『サピエンス全史』よりも面白く読める、より重要な作品である》(河出書房新社特設サイトより)と述べ高く評価している。

1位『大家さんと僕』矢部太郎[著](新潮社)

1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。(新潮社ウェブサイトより)

2位『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』加地伸行[著](飛鳥新社)

3位『忘れ得ぬ旅 太陽の心で(2)』池田大作[著](潮出版社)

4位『猫ピッチャー(8)』そにしけんじ[著](中央公論新社)

5位『ナナメの夕暮れ』若林正恭[著](文藝春秋)

6位『ホモ・デウス(上・下) テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳](河出書房新社)

7位『いま君に伝えたいお金の話』村上世彰[著](幻冬舎)

8位『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』デイヴィッド・S・キダー[著]ノア・D・オッペンハイム[著]小林朋則[訳](文響社)

9位『清原和博 告白』清原和博[著](文藝春秋)

10位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[画](マガジンハウス)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 9月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年9月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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