第34回坪田譲治文学賞が発表 八重野統摩『ペンギンは空を見上げる』に決定

文学賞・賞

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 第34回坪田譲治文学賞が22日に発表され、八重野統摩さんの『ペンギンは空を見上げる』(東京創元社)に決定した。

 受賞作の『ペンギンは空を見上げる』は、NASAのエンジニアになる夢を持つ小学6年生・佐倉ハルの成長を描いた作品。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくしてしまう主人公だったが、ある日、金髪の転校生の女の子と出会い、自作の風船で宇宙の撮影に挑む。

 著者の八重野さんは、1988年生まれ、北海道札幌市出身。立命館大学経営学部卒業。電撃小説大賞への応募作が編集者の目に留まり、2012年に書き下ろし長編『還りの会で言ってやる』でデビューする。著書に『プリズム少女』『犯罪者書館アレクサンドリア』などがある。

 坪田譲治文学賞は、児童文学作家・坪田譲治の業績を記念して創設された文学賞。前1年間に刊行された文学作品を対象とし、大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品に与えられる。第34回の選考委員は、阿川佐和子さん、五木寛之さん、川村湊さん、中脇初枝さん、西本鶏介さん、森詠さん、森絵都さんの7名が担当した。

 昨年は、沖縄を舞台に戦中戦後を生き抜いた少年たちを描いた上原正三さんの『キジムナーkids』(現代書館)が受賞。過去には江國香織さんの『こうばしい日々』(第6回)、角田光代さんの『ぼくはきみのおにいさん』(第13回)、朝井リョウさんの『世界地図の下書き』(第29回)などが受賞している。

Book Bang編集部
2019年1月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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