【話題の本】『世界一美味しい手抜きごはん』はらぺこグリズリー著

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 ■簡単さ伝わる紙面づくり

 食欲の秋。おいしそうな料理のレシピ本も多い。なかで本書は、料理ブロガーで2年前、『世界一美味しい煮卵の作り方』(光文社)で注目された著者の第二弾。3月に刊行、9月には「料理レシピ本大賞」にも輝き、11刷37万部の大ヒットに。

 「冷やっこを作るぐらい簡単」で「手間をかけたように美味しく作れる」100のレシピを収録。担当編集者の田宮昭子さんは「パッと見て作りたくなる、簡単さが伝わる紙面づくりで、いかに効率的に料理し、おいしいものを食べるかというニーズに合った」と人気を分析する。

 料理の工程は2~4ステップの写真で説明。「何を・どうやって・どれくらい」が見るだけで一瞬で理解できる。たとえば「手羽元のさっぱり煮」は、「材料すべてを鍋に入れ、中火にかける」「調味料が沸騰したら、蓋をして弱火で煮詰めて完成」とわずか2ステップ。写真に材料、調味料の量、調理時間も入り、一目でわかる。調味料は身近なものだけを使用というのもありがたい。

 ちなみに、田宮さんのおすすめメニューは手羽元のさっぱり煮、レンチンでOKの「おつまみ角煮」「明太バター醤油(しょうゆ)クリームうどん」…。お試しあれ。(KADOKAWA・1300円+税)

 三保谷浩輝

産経新聞
2019年10月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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