『ツバキ文具店』『食堂かたつむり』の小川糸 最新作はホスピスが舞台の感動作

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 10月23日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『人間』が獲得した。
 第2位は『祝祭と予感』。第3位は『転生したらスライムだった件(15)』となった。

 4位以下で注目は7位に初登場の『ライオンのおやつ』。『ツバキ文具店』(幻冬舎)や『食堂かたつむり』(ポプラ社)の小川糸さんの最新小説。余命わずかな主人公が終末期ケアを行う施設に入所。優しくあたたかい時間の流れるその施設では思い出の「おやつ」をリクエストできる。生きるということ、死を受け入れることを深く考えさせられる一作。小川さんは今作の特設サイトで、自身の母親に癌がみつかったことがこの物語を書くきっかけとなったと語り、《おなかにも心にもとびきり優しい、お粥みたいな物語になっていたら嬉しいです》と作品に込めた思いを語っている。
https://www.poplar.co.jp/pr/oyatsu/

1位『人間』又吉直樹[著](毎日新聞出版)

僕達は人間をやるのが下手だ。38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 初の長編小説にして代表作、誕生!!(毎日新聞出版ウェブサイトより)

2位『祝祭と予感』恩田陸[著](幻冬舎)

また彼らに、会える。 待望の『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編小説集!(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『転生したらスライムだった件(15)』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

ヴェルグリンドとの激闘の末、敵の手中に落ちた盟友ヴェルドラ。その事実はリムルを激怒させる。そして命は下された、敵を殺しつくせ――と。その命令に力を漲らせるベニマル達テンペスト幹部。さらに悪魔達を大量進化させ、テンペストと東の帝国の最終決戦がついに始まるのだった。そしてリムルは、ヴェルドラを救うため、さらなる進化を遂げる――。(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

4位『Iの悲劇』米澤穂信[著](文藝春秋)

5位『異世界賢者の転生無双 ゲームの知識で異世界最強(3)』進行諸島[著](SBクリエイティブ)

6位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

7位『ライオンのおやつ』小川糸[著](ポプラ社)

8位『どうしても生きてる』朝井リョウ[著](幻冬舎)

9位『私、能力は平均値でって言ったよね!(12)』FUNA[著]亜方逸樹[画](アース・スターエンターテイメント発行/泰文堂発売)

10位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

〈単行本 文芸書ランキング 10月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年10月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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