吉川英治賞が発表 吉川英治文学賞は該当作なし 新人賞に今村翔吾や呉勝浩、文庫賞に小野不由美

文学賞・賞

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 吉川英治賞が3月2日(月)に発表され、第54回吉川英治文学賞は該当作なしに決まった。また、第41回同新人賞に今村翔吾さんの『八本目の槍』(新潮社)と呉勝浩さんの『スワン』(KADOKAWA)、第5回吉川英治文庫賞に小野不由美さんの「十二国記」シリーズが選ばれた。

 吉川英治文学新人賞を受賞した『八本目の槍』は、「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれた羽柴秀吉の家臣達と石田三成の姿を描いた歴史小説。もう一つの受賞作『スワン』は、銃撃テロを生き延びた5人の証言から事件の真相を探るミステリ作品。

 吉川英治文庫賞を受賞した「十二国記」シリーズは、12の国がある異世界を舞台にしたファンタジー小説。1991年にエピソード0にあたる『魔性の子』が新潮文庫として刊行されて以来、2019年まで8つの長編と2冊の短編集が刊行されている作品で、これまでにシリーズ累計1,200万部を突破している。また、2002年にはテレビアニメがラマも制作され、深遠な人間ドラマと緻密に構成された世界観が多くの読者を魅了している。

 毎年4月に行われる贈呈式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延期される。

 吉川英治賞は、1962年から続く大衆小説を対象にした文学賞。新聞、雑誌、単行本等に最も優秀な小説、評論、その他を発表した作家を対象にした吉川英治文学賞や最も将来性のある新人作家を対象とした吉川英治文学新人賞、5巻以上の複数巻で文庫を刊行しているシリーズ作品を対象とした吉川英治文庫賞の三賞が設けられている。

Book Bang編集部
2020年3月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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