「十二国記」がYahoo!検索大賞を受賞 累計1,200万部突破の人気シリーズ、緻密に構成された世界観が多くの読者を魅了
文学賞・賞
Yahoo!検索大賞2019が12月4日に発表された。同賞は、前年と比較してYahoo!で検索数が最も急上昇した人物、作品、製品が選ばれ表彰されるものだ。
主に作品を対象とするカルチャーカテゴリーでは、アニメ部門の「鬼滅の刃」、映画部門の「天気の子」、ゲーム部門の「ドラゴンクエストウォーク」などと並び、小説部門で今年18年ぶりの長編小説「白銀の墟 玄の月」が発売された人気シリーズ「十二国記」が受賞した。
「十二国記」シリーズは作家・小野不由美によるファンタジー作品。累計1,200万部を突破する人気作で、12の国がある異世界を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマと緻密に構成された世界観が多くの読者を魅了している。
著者の小野さんは、大分県中津生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年にジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズが代表作となる。1993年に『東亰異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年に『残穢』で山本周五郎賞を受賞。その他、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。
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