【話題の本】『キャラでわかる!はじめての感染症図鑑』

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■岡田教授の著書で増刷の人気

 緊急事態宣言は解除されたけれど、私たちの身の回りには新型コロナウイルスだけでなく、感染症を引き起こすさまざまな病原体が存在する。本書はインフルエンザやノロウイルスなどの病原体を愛らしいキャラクターで描き、特徴をまとめた感染症の「超入門書」。コロナ禍でテレビの解説に引っ張りだこの岡田晴恵・白鴎大教授の著書とあって、4月下旬の発売からすでに増刷となり、発行部数は4万部に達している。

 岡田教授は4年前、同じ版元の児童書「感染症キャラクター図鑑」で監修を担当。同書は主に小学生を対象とした本だったが、医療関係者らにも口コミで広がり好評を博した。

 本書は、感染症への関心が高まった今春、幅広い世代の人に正しい知識を届けたいと「普及版」として刊行された。約50種類の病原体を取り上げ、新型コロナに関する情報やQ&Aも掲載している。

 「一般向けとはいえ、徹底的にこだわったのは児童書並みのわかりやすさ」と担当編集者は話す。病原体キャラが読者に感染経路や症状などを“自己紹介”。“弱点”である予防法も教えてくれる。病原体の特徴をとらえたキャラのデザインを見比べるのも楽しい。(岡田晴恵著 いとうみつる絵/日本図書センター・1200円+税)

 篠原那美

産経新聞
2020年6月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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