『人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~』
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます
『人事の組み立て 脱日本型雇用のトリセツ』海老原嗣生著
[レビュアー] 産経新聞社
さまざまな企業で「欧米的ジョブ型雇用」への転換が叫ばれる昨今。しかしその中身たるや、成果主義の強化や新卒の即戦力採用など、見当はずれの議論ばかり。
ジョブ型はまずポスト主義で、ポストで給与が決まり、そこには定員がある。そして管理職は最初からキャリアパスが違う。対して日本型は個人の等級で給与が決まり、その等級には定員がない。習熟次第で昇進できるが、全員が階段を上がり続けることを要求されるきつさもある。人事制度の理論と実務の両面に通じた雇用ジャーナリストがジョブ型に関する俗論を斬りつつ、次代の日本型雇用を模索する。(日経BP・1870円)