柚月裕子 最新作は医療小説『ミカエルの鼓動』ベストセラーランキングに初登場[文芸書ベストセラー]

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 10月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』が獲得した。
 第2位は『民王 シベリアの陰謀』。第3位は『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『ミカエルの鼓動』。『孤狼の血』(KADOKAWA)や『盤上の向日葵』(中央公論新社)で知られる柚月裕子さんの最新作。柚月さん初の医療小説で、大学病院の心臓外科を舞台に最先端の手術支援ロボット「ミカエル」を推進する医師と、ドイツ帰りの天才医師、二人の心臓外科医の対立や病院の闇を描きながら、「命とは何か」を問いかける物語となっている。柚月さんはPR動画で「すべての人が救われてほしい そう願いながら書きました」と述べている。

1位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』ブレイディみかこ[著](新潮社)

中学生の「ぼく」の日常は、今も世界の縮図のよう。授業でのスタートアップ実習、ノンバイナリーの教員たち、音楽部でのポリコレ騒動、ずっと助け合ってきた隣人との別れ、そして母の国での祖父母との旅――“事件”続きの暮らしの中で、少年は大人へのらせん階段を昇っていく。80万人が読んだ「親子の成長物語」、ついに完結。(新潮社ウェブサイトより)

2位『民王 シベリアの陰謀』池井戸潤[著](KADOKAWA)

「マドンナ・ウイルス? なんじゃそりゃ」第二次内閣を発足させたばかりの武藤泰山を絶体絶命のピンチが襲う。目玉として指名したマドンナこと高西麗子・環境大臣が、発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒され、急速に感染が拡がっているのだ。緊急事態宣言を発令し、終息を図る泰山に、世論の逆風が吹き荒れる。一方、泰山のバカ息子・翔は、仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。マドンナと教授には共通点が……!? 泰山は、翔と秘書の貝原らとともに、ウイルスの謎に迫る!!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』の待望の続刊!  2016年に発売した『九十歳。何がめでたい』は2017年の年間ベストセラー総合ランキング第1位になり、現在までに130万部を超えるベストセラーになりました。  本作は、あれから5年、時は平成から令和にうつり、今秋98歳になる佐藤愛子さんが断筆宣言をした「さようなら、みなさん」を収録する「最後のエッセイ集」となります。(小学館ウェブサイトより抜粋)

4位『透明な螺旋』東野圭吾[著](文藝春秋)

5位『ペッパーズ・ゴースト』伊坂幸太郎[著](朝日新聞出版)

6位『さよならも言えないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

7位『倒産続きの彼女』新川帆立[著](宝島社)

8位『魔導師は平凡を望む 28』広瀬煉[著](フロンティアワークス)

9位『ミカエルの鼓動』柚月裕子[著](文藝春秋)

10位『純猥談 私もただの女の子なんだ』純猥談編集部[編](河出書房新社)

〈文芸書ランキング 10月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年10月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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