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- ゆびたこ
- 価格:1,430円(税込)
■コロナ禍で再注目され人気
もうすぐ小学校に入学するのに、指しゃぶりがやめられない女の子。ある日、親指にできた「たこ」がしゃべりだした。もっと指しゃぶりをするよう、たこは誘ってくるが…。
「読むと指しゃぶりがやめられる」と口コミで話題となっている。平成25年に出版され、新型コロナウイルスの感染拡大で改めて注目された。ポプラ社によると、令和元年12月以降8万3000部を増刷、現在26刷13万6000部だ。感染症対策もかねて子供の指しゃぶりをやめさせたい親を引きつけたようだ。インパクトのあるイラストはSNSとの相性も良く、ツイッターやインスタグラムに投稿する人も多い。
「指しゃぶりを注意するのは親もストレスですし、言われる子供もつらい。絵本では、女の子が指しゃぶりをやめる様子が自然と描かれていて、教訓めいていないところが読みやすいのではないでしょうか」と担当編集者は話す。
作者自身が幼い頃、指しゃぶりから自然と卒業した経験があり、「気にしなくてもいつかはやめられる」というメッセージが込められているのだという。子供の気持ちに寄り添った内容も、ヒットした理由かもしれない。(ポプラ社・1430円)
油原聡子
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