ドラマで注目 旅の代行業を描いた『旅屋おかえり』 原作者・原田マハさんの紹介した9350円の美術入門書にも注文殺到[文庫ベストセラー]

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 2月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ありふれた職業で世界最強 12』が獲得した。
 第2位は『三千円の使いかた』。第3位は『いのちの車窓から』となった。

 4位以下で注目は7位にランクインした『旅屋おかえり』。旅の代行業を営む元タレントの女性を主人公にした原田マハさんによるヒューマンドラマ。2014年出版の文庫だが、実写ドラマ版がNHK BSプレミアムで1月25日から4夜にわたって放送され話題となった。依頼主の思いを背負い旅に出る「旅屋」の丘えりかを俳優の安藤サクラさんが演じた。共演は美保純さん、武田鉄矢さん、勝村政信さん、草刈民代さん、ヴァサイェガ渉さんら。

 ドラマ放送に合わせ1月21日に放送されたNHK「あさイチ」に著者の原田さんが出演し、人生を変えた1冊として『美術の物語』エルンスト・H・ゴンブリッチ[著](河出書房新社)、『風景との対話』東山魁夷[著](新潮社)、『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン[著](KADOKAWA)、『津軽』太宰治[著](新潮社)を紹介した。原田さんは『美術の物語』を「アートへの素晴らしい入り口になってます」と紹介し、定価9350円ながらネット書店に注文が殺到。現在は品切れ、重版中となっている。

1位『ありふれた職業で世界最強 12』白米良[著](オーバーラップ)

世界の終わりが始まったなか、ついに神域へ突入したハジメたち。神の使徒の群れ、異様な異空間、神エヒトの悪意が行く手を阻むも、そのすべてを蹴散らすようにして突き進む。そして、雫、鈴、龍太郎の三人は神域の廃都市にて堕ちた友と向かい合う。もう一度言葉を交わすために。救いの手を伸ばすために。かたやハジメ、シア、ティオの前には、眷属神と化したフリードと白金の使徒が立ち塞がり……。いまここに、双方の最高戦力が激突する――!!己が力の極限を超越せよ。“最強”異世界ファンタジー、第12巻!(オーバーラップウェブサイトより)

2位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!〈解説〉垣谷美雨(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『いのちの車窓から』星野源[著](KADOKAWA)

ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、2014年以降、怒濤の日々を送った2年間。瞬く間に注目を浴びるなかで、描写してきたのは、周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと、心の機微……。その一篇一篇に写し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『異変ありや 空也十番勝負(六)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

5位『犬の報酬』堂場瞬一[著](中央公論新社)

6位『[新版]日本国紀<上>』百田尚樹[著](幻冬舎)

7位『旅屋おかえり』原田マハ[著](集英社)

8位『開戦 惣目付臨検仕る(三)』上田秀人[著](光文社)

9位『[新版]日本国紀<下>』百田尚樹[著](幻冬舎)

10位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

〈文庫ランキング 2月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年2月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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