古市憲寿 難解な「名著」や「古典」を読み終えても「その努力は99%、無駄で終わると思う」 名著解説書で見解[新書ベストセラー]

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 5月24日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』。第3位は『ウイルス学者の責任』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『10分で名著』。社会学者の古市憲寿さんが『神曲』『源氏物語』『わが闘争』『資本論』等の古典文学や名著を解説した一冊。古市さんは同書のまえがきで、名著や古典文学は読むべき価値はあるものの、現代人にとっては難解すぎて、時間をかけて読み終えたとしても《その努力は99%、無駄で終わると思う》と述べる。そもそも古典や名著を読むためには書かれた時代背景や当時の常識に関する知識が必要で、そうした予備知識無しに読んでも価値を感じることは難しいと説く。しかし名著や古典には《人生を掛けて、その一冊と向き合ってきたようなプロがいる》と述べ、《せっかく地図がある街を、手ぶらで歩くのは、あまりにも効率が悪い。結果的に地図を見ないとしても、一応は先人の言うことを聞いておいて損はない》と提案。本書は古市さんがそうしたプロと対話し、名著や古典の価値が10分程度で理解できるよう、わかりやすく解説した一冊となっている。古市さんは最後に《本書が現代日本と名著の、渡りやすい架け橋になれば嬉しい》と本書に込めた意気込みを語っている。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

3位『ウイルス学者の責任』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

不可解で過剰なコロナ対策、ワクチンへの拭い切れない疑問…ウイルス学者として訴えるべきことがある!独特の「研究者論」も語る。(PHP研究所ウェブサイトより)

4位『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』黒川祐次[著](中央公論新社)

5位『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』和田秀樹[著](マガジンハウス)

6位『10分で名著』古市憲寿[著](講談社)

7位『捨てない生きかた』五木寛之[著](マガジンハウス)

8位『戦国武将、虚像と実像』呉座勇一[著](KADOKAWA)

9位『一汁一菜でよいと至るまで』土井善晴[著](新潮社)

10位『ヒトの壁』養老孟司[著](新潮社)

〈新書ランキング 5月24日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年5月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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