「うつ」の予防に必要な最低限の運動量とは 「スマホ脳」著者が解説[新書ベストセラー]

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 8月16日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『22世紀の民主主義』。第3位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『ストレス脳』。2021年大きな注目を浴びた『スマホ脳』(新潮社)の著者アンデシュ・ハンセンさんの最新作。「スマホ脳」シリーズでは、デジタルデバイスの使いすぎによる弊害を説いたが、今作ではうつや不安障害を生み出す脳の仕組みそのものを解説している。スゥエーデンの精神科医であるハンセンさんは2010年ごろ、うつの患者さんのなかでも「運動をしているひとたちは病院に戻ってこない」ことに気づいたという。そして後に世界中の研究者により運動はうつのリスクを低減する効果があると発表され驚いたと告白。ハンセンさんは最新の研究結果を引用しながら、「週に1時間速足での散歩をしただけでもある程度の防御になる」とうつ予防に必要な最低限の運動量について解説。ただ当然ながらそれは最低限でありさらなる予防効果を得るためには「週に2~6時間心拍数の上がる運動をするのが最も効果的」とあげている。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 世の中の根本を疑え 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。(SBクリエイティブウェブサイトより)

3位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

4位『ストレス脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

5位『日本人の真価』藤原正彦[著](文藝春秋)

6位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著]大野舞[訳](文藝春秋)

7位『増補版 弘兼流 60歳からの手ぶら人生』弘兼憲史[著](中央公論新社)

8位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

9位『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』岡田尊司[著](SBクリエイティブ)

10位『70歳の正解』和田秀樹[著](幻冬舎)

〈新書ランキング 8月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年8月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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