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- 母という呪縛娘という牢獄
- 価格:1,980円(税込)
9月5日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『漫画 君たちはどう生きるか』が獲得した。
第2位は『ヒトミさんの恋』。第3位は『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』となった。
4位以下で注目は6位にランクインした『母という呪縛 娘という牢獄』。2018年滋賀県で起こった31歳の娘が58歳の母親を殺害した事件。母を殺した日、娘は自身のTwitterに「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿していた。司法記者出身のライター・齊藤彩さんが娘と面会し対話を重ね、大量の往復書簡を交わして事件の背景にある母娘の関係に迫った一冊。母と娘は20年以上二人暮らし。母は娘に超難関国立大医学部への進学を強要し、9年にわたる浪人生活をさせていた。20代中盤まで一緒に風呂に入るほどの関係だった二人の間あった相克を描く。
2022年12月に刊行された同書だが、今年8月後半ごろからSNSで話題になり今週のベストセラーランキングに入った。奇しくも9月6日愛知県大治町で40歳の母親が刺殺された状態で発見され、14歳の娘が殺人未遂容疑で逮捕された。母と娘の間に何があったのか――。
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- 漫画君たちはどう生きるか
- 価格:1,430円(税込)
1位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[漫画](マガジンハウス)
人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)
2位『ヒトミさんの恋』益田ミリ[著](文藝春秋)
沢村ヒトミ40歳、14コ下の後輩に恋をしたーー……あと5歳若かったら何か違ってた?心弾む恋、それを制する年齢、ヒトミさんの恋の行方は――?(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)
3位『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』石井哲代[著]中国新聞社[著](文藝春秋)
広島の新聞やテレビで話題のおばあちゃん よく寝てよく食べよくしゃべる。こんなかわいいおばあちゃんになりたい!「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)
4位『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹[著](光文社)
5位『ほどよく忘れて生きていく 91歳の心療内科医の心がラクになる診察室』藤井英子[著](サンマーク出版)
6位『母という呪縛 娘という牢獄』齊藤彩[著](講談社)
7位『君たちはどう生きるか』吉野源三郎[著](マガジンハウス)
8位『それは信者8000万人の巨大カルト ザイム真理教』森永卓郎[著](三五館シンシャ)
9位『どうせ死ぬんだから』和田秀樹[著](SBクリエイティブ)
10位『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』大愚元勝[著](アスコム)
〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 9月5日トーハン調べ〉
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