半沢直樹 テレビドラマの前日譚を描いた「アルルカンと道化師」が文庫版で登場 書店員も「イッキ読み間違いなし」と太鼓判[文庫ベストセラー]

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 9月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『半沢直樹 アルルカンと道化師』が獲得した。
 第2位は『三河雑兵心得 12 小田原仁義』。第3位は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 19』となった。

 1位の『半沢直樹 アルルカンと道化師』は池井戸潤さんの人気シリーズ「半沢直樹」最新作の文庫版。単行本は2020年に発売されていた。内容的には大ヒットしたテレビドラマ版で描かれた『半沢直樹 1 オレたちバブル入行組』(講談社)の前日譚にあたるエピソードゼロ。

 ほんのいえ宮脇書店越谷店の書店員さんは単行本刊行時のレビューで《半沢直樹の勢いが止まらない!書き下ろしの最新作である。今度はなんと絵画アートの世界に踏みこんだ。銀行に持ち込まれた美術業界の会社買収に絡む半沢だが、そこには思いもかけぬウラがあった。ちょっとミステリーのようでもあり、興味は倍増する。読んでいると、会話が映像付きのセリフで浮かんできてしまう。もはや池井戸ワールドというより、半沢にとりつかれたが如く、読者は飲み込まれていってしまう。この連休、涼しくなりかかった秋の夜に、イッキ読み間違いなしである。》と評している。

1位『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤[著](講談社)

東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。(講談社ウェブサイトより)

2位『三河雑兵心得 12 小田原仁義』井原忠政[著](双葉社)

秀吉による天下統一の総仕上げとして、いよいよ北条征伐が始まった。だが、北条氏の本拠である小田原城は、かつて謙信や信玄も落とせなかった天下の堅城。さらには関東一円に張り巡らせた支城網により備えは万全だった。これに対し、二十万人の秀吉軍は各個撃破を選択、徳川勢は東海道からの進軍を阻むため箱根に築かれた山中城を攻略することに。茂兵衛率いる鉄砲百人組は西の丸の陥落を目指し、北条流の畝堀と堀障子に苦しめられながらも、知恵と根性をふり絞って少しずつ前進する。戦国足軽出世物語、難攻不落の第十二弾!(双葉社ウェブサイトより)

3位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 19』大森藤ノ[著](SBクリエイティブ)

「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」美神の派閥との戦争遊戯が終結し、慌ただしく後始末に追われる迷宮都市に、その『船』は帰港した。『学区』。ギルドが支援する、移動型の超巨大教育機関。ひょんなことから学区に潜入することとなったベルだったが、ある人物と似たハーフ・エルフの少女と出会う。「私、ニイナ・チュールっていうの。よろしくね、ラピ君!」様々な出会い、『騎士』との邂逅、そして学園生活。新章とともに新たな冒険が幕を開ける迷宮譚十九弾!これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――(SBクリエイティブウェブサイトより)

4位『心淋し川』西條奈加[著](集英社)

5位『向日葵色のフリーウェイ 杉原爽香 50歳の夏』赤川次郎[著](光文社)

6位『乱鴉の空』あさのあつこ[著](光文社)

7位『日曜劇場 VIVANT(下)』福澤克雄[原作]蒔田陽平[ノベライズ](扶桑社)

8位『准教授・高槻彰良の推察EX2』澤村御影[著](KADOKAWA)

9位『夜明けのすべて』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

10位『古本食堂』原田ひ香[著](角川春樹事務所)

〈文庫ランキング 9月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年9月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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