【話題の本】何か発信したい 『シナリオ・センター式 物語のつくり方』新井一樹著

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シナリオ・センターは「シナリオの父」と呼ばれた新井一氏が昭和45年に創設した脚本家の養成学校。プロの作家700人以上、連続ドラマ脚本家の約7割を輩出している。

本書は、新井氏の孫で同センター副社長の著者が、祖父のシナリオ技術を伝えるべく執筆。面白い物語の設定の考え方/魅力的な登場人物のつくり方/起承転結など構成の立て方/感情を動かすシーンの描き方―といった技術を語りかけるような文体で懇切丁寧に、ときに励ましながら説く。ジャンルを問わず、共通する「物語のつくり方」をテーマに映画・ドラマ脚本から小説、エッセー、漫画原作、ゲームシナリオにも生かせるようにした。

今年7月末に発売、現在5刷3万部と好調で、「SNSなど創作発表の場が増え、ドラマの考察がはやるなどして物語づくりに興味を持つ方が多かったのか」と編集担当の板谷美希さん。また、マーケティングなどビジネスでの活用というニーズもあるそうで、オフィス街の書店で売れ、企業の研修で使われることも。

「皆さん、何かを発信したい気持ちがある。この本を読んで『自分も書いてみたくなった』との声もいただいています」(板谷さん)。あなたも発信したい?(日本実業出版社・1760円)

三保谷浩輝

産経新聞
※この記事の内容は掲載当時のものです

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