『夏目家のそれから』半藤末利子著

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夏目家のそれから

『夏目家のそれから』

著者
半藤 末利子 [著]
出版社
PHP研究所
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784569856452
発売日
2024/01/31
価格
1,870円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『夏目家のそれから』半藤末利子著

[レビュアー] 産経新聞社

文豪・夏目漱石の孫に当たる著者の夏目家に関するエッセーを一冊にまとめた。漱石の長女である母・筆子らから聞いた話などがつづられている。

母の思い出の中では「余りにも惨澹(さんたん)たるもの」だった漱石だが、「案外もっとも漱石好みの女性」は母だったとみる。祖母で漱石の妻の鏡子は「悪妻として名高いが、これほどのあっぱれな良妻はいない」という。父で漱石最晩年の弟子だった作家・松岡譲。漱石の弟子たち…。著者の夫で作家の半藤一利が提案した企画だけあって、家族らの声や姿が浮かび上がり、味わい深く読み応えがある。(PHP研究所・1870円)

産経新聞
2024年4月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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