砂浜に坐り込んだ船
内容紹介
すぐ隣りにある死。語りかけてくる死者。死を思いつつ生きることが人生を深くする――。札幌近郊の海岸で、砂浜に坐り込んだような姿で坐礁した大きな貨物船。その写真を眺めていると、死んだ友人が語りかけてくる。夫に先立たれた母と暮らし、旅と遊びが好きだった。友人の苦しい晩年と、行方の見えない自身の現在を描く表題作など、生と隣りあわせにある死を描いて、人生の奥深さ、底知れなさに触れる全8篇。
データ取得日:2024/04/21
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