書くことの不純

書くことの不純

著者
角幡唯介 [著]
出版社
中央公論新社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784120057373
発売日
2024/01/22
価格
1,760円(税込)

内容紹介

こうして私はワイヤーにぶらさがって村にたどり着くことができ、結果、生きのこったわけだが、ここで問題になるのは、私がワイヤーをわたりきり、いわば死の瀬戸際から脱出したときに何を思ったのかだ。
私はこんなことを考えた。
もしワイヤーではなく、川を泳いで生きのこったら、そっちのほうが話は面白くなったんじゃないか?
そしてこんなことを考えている自分にゾッとした。(本文より)

生死の瀬戸際で、もう一人の自分が囁く「もっと面白くしよう」という誘い。書くことは不純だと言いながら、それでも書き続ける冒険家・角幡唯介がたどり着いた、行為する表現者の真髄とは。

【目次】
序 論 探検って社会の役に立ちますか?

第一部 行為と表現
 第一章 書くことの不純
 第二章 羽生の純粋と栗城の不純
 第三章 冒険芸術論

第二部 三島由紀夫の行為論
 第四章 届かないものについて
 第五章 世界を変えるのは認識か行為か
 第六章 実在の精髄
 第七章 年齢と永遠の美

あとがき あらためて書くことについて

データ取得日:2024/04/22  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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