「新しさ」の日本思想史

進歩志向の系譜を探る

「新しさ」の日本思想史

著者
西田 知己 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784480074614
発売日
2022/02/09
価格
968円(税込)

内容紹介

単に「現在」を示すだけだった「新しい」という言葉が、いかにして幕末維新期には大衆をリードする言葉にまで変貌したのか。日本人の進歩への志向の系譜を探る。「新しい」が現在のような「進歩的だ」「新鮮である」という意味になったのは近世になってからであり、古代や中世では単に「現在」を示すものだった。「新しさ」が江戸時代に評価を高め、いかにして幕末維新期に大衆をリードするキャッチフレーズになったのか。「本」に立ち返ろうという復古思想とのせめぎ合いの中、明治以降の高度な外来の文化を受け入れる下地となる学術や思想がどう育ってきたかを、「新」や「本」の字義の変化をたどって検証。この国の進歩への志向の系譜を探る。

データ取得日:2024/04/24  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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