【今週の労務書】『会社の中の発達障害』

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会社の中の発達障害 いつも嫌なことを言う上司、いつも迷惑をかける部下

『会社の中の発達障害 いつも嫌なことを言う上司、いつも迷惑をかける部下』

著者
星野 仁彦 [著]
出版社
集英社
ジャンル
自然科学/医学・歯学・薬学
ISBN
9784087816358
発売日
2017/09/05
価格
1,320円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】『会社の中の発達障害』

[レビュアー] 労働新聞社

 豊富な事例で対応解説

 発達障害は従来から一見普通に働く人が該当していることも多く、健常者と区別がつきにくいため対応が難しい。

 本書では、自身も発達障害であったと自認する精神科医の著者が、組織への順応に苦労しながら働く発達障害者について、起こり得るトラブルと周囲がなすべき対応を分かりやすく解説している。ADHD、アスペルガー症候群、それらの複合型など25の具体例についてその概要と対処法が挙げられており、様ざまな事象に対応できそうである。もっとも医学的な見地によらない上司や同僚の「決めつけ」は厳に慎むべきと警告しており、医師の診察など適切な措置を取る必要性にも言及している。

 障害者の法定雇用率引上げが迫る中、人事担当者にとって一読の価値がありそうだ。

労働新聞
平成29年9月25日第3130号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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