『カトク 過重労働撲滅特別対策班』
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【気になる!】文庫 『カトク 過重労働撲滅特別対策班』
[レビュアー] 産経新聞社
死ぬほど働く必要なんてない-。大企業による違法な長時間労働を取り締まる東京労働局の特捜部隊「カトク」の若手職員を主人公にしたエンタメ小説。城木忠司は、住宅メーカー、広告代理店、IT系…数々の“ブラック企業”にはびこる長時間労働やパワハラを是正して、疲れ果てた人々を救おうと奮闘している。
だが、一介の労働基準監督官にできることなど、たかが知れている。進んで仕事に邁進(まいしん)する人々に、なかなか言葉は届かない。それでも、きっと変わっていくと信じる。〈ひとは誰だって大切にされるべきなんです〉。文庫書き下ろし。(新庄耕著、文春文庫・800円+税)