『女系図でみる日本争乱史』
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『女系図でみる日本争乱史』大塚ひかり著
[レビュアー] 産経新聞社
ユニークかつ独特の切り口で日本史を分かりやすく解説してくれる著者は、大学生のころから「系図」作りが趣味だったという。日本では古来、男系の系図しかなく、どの女性が誰と結婚し、どんな子供を産んだのか、という「女系図」は自ら史料をあたりオリジナルを作成するしかなかった。
その女系図を読み解けば、ややこしい日本史のナゾも、すんなり解けるというのだ。“悪女”とされてきた淀殿(君)。豊臣秀頼はホントは誰の子か。秀吉はなぜ淀殿に執着したのか。あるいは持統女帝の真の姿とは? 日本史をウラから動かしてきた女性の力に迫る。(新潮新書・720円+税)