令和6年の刷新で“一万円札の顔”として新旧交代する渋沢栄一と福沢諭吉。同時代に日本の近代化に大きく貢献した立役者だが、教育・言論界の福沢は武士出身で反・論語派、実業界の渋沢は農民出身で親・論語派など、育ち方から考え方まで対照的だった。
本書は2人の生涯をたどり、代表作の解説も交えながらそれぞれ新時代をどう切り開いたのかをたどる。
海外渡航で才能を開花▽「独立自尊」「独立自営」の主張▽「生涯学び続ける姿勢」-など2人の共通点には現代を生きるヒントも多く、読み応えがある。(城島明彦著、青春新書インテリジェンス・900円+税)
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2020年8月23日 掲載
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