新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創作術までたっぷり語り合う、いま最注目の歴史時代小説家対談!

対談・鼎談

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おんなの女房

『おんなの女房』

著者
蝉谷 めぐ実 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784041114421
発売日
2022/01/28
価格
1,815円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創作術までたっぷり語り合う、いま最注目の歴史時代小説家対談!

[文] カドブン

構成・文:瀧井朝世
写真:鈴木慶子

■「天弾」連載開始&『おんなの女房』刊行記念! 【新直木賞作家・今村翔吾×文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実】対談

『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんと、デビュー作『化け者心中』で文学賞三冠を獲得した蝉谷めぐ実さん。KADOKAWAの文学賞授賞式で知り合ってから交流があるというおふたりに、今村さんの「小説 野性時代」での「天弾」新連載開始、蝉谷さんの第二作『おんなの女房』刊行を記念して対談していただきました。

▼「小説 野性時代」の今村翔吾「天弾」連載開始号はこちら
https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000614/

▼蝉谷めぐ実特設ページはこちら
https://kadobun.jp/special/semitani/

■ふたりの縁と『おんなの女房』

今村翔吾(以下、今村):『おんなの女房』、きのしたブックセンターでも面陳でいいとこおいてますよ。

蝉谷めぐ実(以下、蝉谷):今村先生が事業を引き継いだ書店さんですよね。ありがとうございます。

今村:この前、店に蝉谷さんのお母さんが来てくれはって。「うちの娘は作家としてやっていけるんでしょうか」て、めちゃ心配してはったで。

蝉谷:母から事後報告されて、なんてことを、と思って……。私が母に今村先生のことをいろいろ話していたので、勝手に行ってしまったようです。

今村:俺も適当なこと言えへんから、「実力的には絶対に大丈夫。あとは本人の覚悟次第」みたいな話をして。なんか三者面談みたいやったな。「学力はあります。このまま真っ直ぐいけば志望校に合格します」みたいな感じの話をしてた(笑)。

蝉谷:お忙しい時に本当にすみません。

今村:蝉谷さんと会うのは3回目ですね。最初が授賞式の時で。

蝉谷:今村先生が『じんかん』で山田風太郎賞を受賞された時に、私が『化け者心中』で小説野性時代新人賞を受賞して。KADOKAWAさんは主催する文学賞の授賞式を合同で開催するので、お会いできました。

今村:そのあと岩井圭也さんと3人でご飯食べたのが2回目。岩井さんと俺は一緒に新人賞を争っていた仲で、作家デビューもほぼ同期で仲良かったんですよね。

蝉谷:岩井さんは私にとっては出身賞の先輩なんです。前から雑誌で新人賞の最終候補作発表でお二人が残っているのをよく見ていました。「私もなんとしてもここに辿り着かねば」みたいに思って、勝手ながらお二人を必死に追いかける感じでいました。

今村:『おんなの女房』、面白かったですよ。江戸の歌舞伎役者の女房という題材もいいし。俺には書けへんな、こういうのは。別に男性と女性で分けるつもりはないけれど、こういう話はやっぱり蝉谷さんに向いているなと思うよね。文体そのものが読みやすいし、句読点の使い方や漢字の開きのバランスもいいし、読者が主人公の志乃と自分を重ねて読めると思う。男の俺でそやねんから、女の人はもっとかもしれんね。時代小説をあまり読まないような若い人も面白く読める作品じゃないでしょうか。

蝉谷:ありがとうございます。最初、『女意亭有噺』という、江戸時代の役者女房の評判記みたいなものを資料として見つけたんです。当時の芝居は男性主体のものでしたが、その評判記の中で女房たちが役者の添え物として消費されていたんです。「こいつは顔がよくないけれど、この役者の女房だからひとつ格を上げておこう」みたいに書かれていて、当時も今も、女の人って似たような扱われ方をすることがあるなと思って。当時の女房たちはそれに対してどのように思っていたんだろう、そこに現代と繋がるものがあるかもしれないと興味がわいて、調べてみることにしたのが始まりです。

今村:役者のなかでも、女形の女房にしたのが面白いよね。

蝉谷:これも女房の気持ちが気になったからですね。普段から女として振る舞っている役者の女房ってどういう感情を持って夫に接していたんだろう、と。

蝉谷めぐ実
蝉谷めぐ実

▽『おんなの女房』試し読みはこちら
https://kadobun.jp/trial/onnanonyoubou/d4k9zw18ga8s.html

■それぞれの書く小説を一言でいうと

今村:蝉谷さんは一作書くのに時間をかけると聞いていたから、次はいつ出るんだろうと心配はしてたけど、これは「来たな」って感じやね。時間かけただけの甲斐はある。

蝉谷:いえ、時間をかけるかかけないかは作品の質に関係ないんだというのは、今村先生の本を全部読んでつくづく思うんです。次々と新刊を出されているのに、どれも読みごたえがたっぷりで。『塞王の楯』も“矛盾”というワクワクする題材だったし、新刊の『幸村を討て』には、とてつもなく興奮させられて。今村先生が時代小説を好きになったのは、小さい頃に池波正太郎先生の『真田太平記』を読んだからだとおっしゃっているじゃないですか。だから、いよいよ真田幸村をメインにした小説を書かれたんだと思って読んでみたら、わりと最初のほうで幸村が死んじゃう。

今村:そうそうそう(笑)。

蝉谷:「え!」となって。誰が黒幕なのかみたいな謎がありつつ、やっぱり最後は真田の戦になるという、もうむちゃくちゃ熱い内容でした。各章で毎回、「幸村を討て」というワードが出てくるたびに鳥肌でした。

今村:真田家についてはいつか書きたいとは思っていたけれど、幸村はもう書き尽くされていて、何を書いても誰かの書いた幸村に似るやろうなあと諦めかけていたんです。でも、なんか方法ないかなと思って、ああいう今までにやったことのない構成にして、なおかつ、ちょっとミステリ調にしました。俺は毎回、新作を書く時にテクニカルなハードルを設けるんです。

蝉谷:毎回違う題材を、短い期間のうちに、ものすごい熱量でお書きになりますね。

今村:読者に今村翔吾の小説を一言で言うならと訊くと、だいたい「熱い」が最初に来るのよ。それを嫌やなと思ったことがあんのよ、一瞬。作家である限りは「熱い」以外の何かもやりたいなと思ったんやけど、なんかね、今は「熱い」が1番に来る作品をやろうと思ってる。俺に求められているのはこれやし、ここをもっと突き詰めようと。時代小説の「熱い」村は人口が少ないから、俺は「熱い」村の村長になる、という感じでやってます(笑)。蝉谷さんは一言で言うならなんやろな。

蝉谷:えー、なんですかね。「ねちこい」とか言われます(笑)。

今村:(笑)。『おんなの女房』も熱いっちゃ熱いけれど、温かさもあって、俺の「熱い」とはまたちゃうよな。書く時にテーマとか課題とか決めたりする?

蝉谷:私はテーマから入るんですが、そのテーマが現代にも通じるようなものにしようとは思っています。私は小さい頃から時代小説をすごく読みこんできたわけではなく、どっちかというと「難しいんでしょ」くらいに思っていたんです。同じように感じている人たちにも読んでもらうためにも現代に通じるテーマは入れたいな、という欲望があります。

今村翔吾
今村翔吾

■プロットの有無と題材選び

今村:プロットは書くの?

蝉谷:私は結構プロットを最初から最後まで書いて、そこに肉付けしていきます。

今村:編集者にダメ出しされたりする?

蝉谷:今回は最後の「幕引」の章について私のほうからいろいろご相談しました。「こっちとこっちと、どっちがいいですか」って。採用しなかったもうひとつのパターンは、もうちょっと暗かったんです。でも、今の形の方がいいと力強いお答えをいただいて。自分の中で納得ができたので、相談してよかったです。

今村:俺はこのラストはすごくいいと思いました。役者と小説家は違うけれど、俺もこういう生き方を選びたいから、志乃さんのような妻はすごく格好いい。それに、全体的に、前回よりもうまくなってますよね。

蝉谷:本当ですか! すごく嬉しいです。今村先生は、プロットを作るタイプではないんですか?

今村:俺は『幸村を討て』もプロットなしで書きました。そう言うと「正気か」と言われます。

蝉谷:あれだけ緻密な構成なのに?

今村:うん。人間だけ決めてた。でも新聞連載やからヒヤヒヤよ。毎回毎回振り返って、拾ってへん伏線があるか確認をしつつ本編のミステリ部分と物語のクオリティを担保しやなあかんから、新聞連載でやるもんじゃないと後悔したね。蝉谷さんは、これからも、こういう感じの話を書いていくん?

蝉谷:私はもともと江戸の歌舞伎が好きで、そこから時代小説を書くようになったんです。でも、歌舞伎が題材ではないものを書きたい気持ちもあります。

今村:歌舞伎ものと他の話と、並行して2本書こうや。無理?

蝉谷:いや……頑張ります。でもそのためには、もっともっと勉強しないと。今村先生は、あそこまでの情報量をどうやって集めてらっしゃるんですか。

今村:うーん。デビューする前から時代小説だけでなく歴史事典なんかもいっぱい読んでいたから、それはデカいと思う。たぶん語彙も普通の人より多かったと思うし。

蝉谷:知識だけでなく、今村先生の本って全部、人物が嘘臭くないところがすごいなと思っていて。主人公以外の人でも、主人公になり得るくらいちゃんとその人の過去や背景がしっかりと書き込まれている。とうてい真似できません。

今村:あのな、資料はいっぱい読んだほうがいいと思うけど、読んだあといったん忘れたほうがいい。

蝉谷:え?

今村:忘れるところは忘れても、どうしても書きたいことは頭の片隅に残っているから、その時にまた資料を引っ張り出せばいいから。真面目に考え過ぎてしまいそうだから、忘れる力をつけたほうがいいんじゃない? そんな自分を卑下せんでも、よく調べてるなとも思うし、蝉谷さんはどこの時代も書けると思う。戦国の女房系の話とかどう?

蝉谷:いやいやいや、今村先生の作品を読むと、私が戦国を書くのは無理だなって……。

今村:いけるいける。たとえば大坂城やったら、落城までの城の中の女の人たちとか書いても面白いと思うね。蝉谷さんは人の心情に入り込むのがうまいし。まあ俺が言わなくても、自分の中で歌舞伎以外のネタはあるでしょ?

蝉谷:ネタはありますけれど、今村先生と比べたら全然少ないです。

■「天弾」とバトン

今村:次はもう書いてるの?

蝉谷:今は、『化け者心中』の続きのプロットを書いています。

今村:今度はこれ(『幸村を討て』)くらい分厚い本を作ろうぜ(笑)。俺は今「小説 野性時代」で連載している「天弾」は、『おんなの女房』くらいの厚さの本にしようって言われてるけど(笑)。これは何枚くらい?

蝉谷:400枚くらいだと思います。

今村:400枚くらいの小説って、ようまとめられるなと思うねん。俺とは逆の才能で、すごいなと思う。俺もまだまだ勉強中で、枚数抑えたものも書けるようになろうと思っている。

蝉谷:「天弾」は雑賀衆の狙撃手、雑賀孫一が本能寺にいる信長を狙った後、退散する途中で一人の少女と出会い、一緒に旅をしますよね。この先どういう話になるのかと思って。

今村:今回の自分の中の枷は火縄銃ですね。この武器は達人でも装填時間に20秒から30秒かかるわけよ。1発撃ったら30秒間次の技が出せへんって、まあまあしんどいし、その1発で誰を撃つか、命の選択の葛藤もある。『塞王の楯』で人はなぜ争うのかをやったけど、今回はそこからもう一歩踏み込んで、命を奪うとはどういうことか、みたいなことを書くつもりです。敵のことは平気で殺してきた孫一が、女の子と知り合うことで命の重さをどう知っていくかという。女の子とのやりとりは、戦国版「レオン」っぽくなりゃいいなと(笑)。

蝉谷:(笑)。今村先生は、今後の目標ってありますか。

今村:直木賞獲った時に、宮城谷昌光先生に「ここからは直木賞の看板を下ろすための戦いだ」みたいなことを言われたわけよ。「直木賞作家・今村翔吾」じゃなくて、ただの「今村翔吾」で通用するようになるための戦いだ、って。北方謙三先生や今野敏先生にも「もっと書け」と言われた。「目つぶってでも書かなあかん」とも言われて(笑)、それは「迷いを振り切って書け」みたいな意味やと俺は思ってる。蝉谷さんも巧いんやから、迷いを振り切って、やりたいものを書いていけばいいと思う。絶対生き残ってやろうとか思ってる?

蝉谷:めっちゃ思ってます。

今村:2作目を出せたことは作家になった証拠。次は作家であり続けるための3作目やね。そこからまた先にもいろんな戦いがあんねん。俺も知らん世界がまだあるわけやけど、俺も蝉谷さんもこれで食っていくつもりやったら、頑張ろう。とにかく応援してくれる読者がいるんだから、それに応えるために書け、ということですね。ってことを、俺は諸先輩方に言われ続けてきたのね。人に言われてきたことを、今ようやく人に言えたわ(笑)。蝉谷さんもいつか後輩にそういうことを言って、みんなでやっていこう。

蝉谷:分かりました。私も走りながら頑張ります。今日は本当に貴重なお時間をありがとうございました。

新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創...
新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創…

■プロフィール

蝉谷めぐ実(せみたに めぐみ)
1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年、『化け者心中』で第11回小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。

今村翔吾(いまむら しょうご)
1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、18年に同作で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年、「童神」(刊行時『童の神』に改題)で第10回角川春樹小説賞を受賞。20年、『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『じんかん』で第11回山田風太郎賞を受賞。21年、「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。22年、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。近著に『イクサガミ 天』『幸村を討て』がある。

■作品紹介

新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創...
新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創…

おんなの女房
著者 蝉谷 めぐ実
定価: 1,815円(本体1,650円+税)
発売日:2022年01月28日

『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。
ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。
私はなぜこの人に求められたのか――。
芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。
女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。
いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322102000165/

新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創...
新直木賞作家・今村翔吾と文学賞三冠の新鋭・蝉谷めぐ実。お互いの最新作から創…

化け者心中
著者 蝉谷 めぐ実
定価: 1,815円(本体1,650円+税)
発売日:2020年10月30日

第11回小説野性時代新人賞
第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞
第27回中山義秀文学賞

その所業、人か、鬼か――規格外の熱量を孕む小説野性時代新人賞受賞作!
江戸は文政年間。足を失い絶望の底にありながらも毒舌を吐く元役者と、彼の足がわりとなる心優しき鳥屋。この風変りなバディが、鬼の正体暴きに乗り出して――。
「あたかも江戸時代をひらひらと自在に泳ぎまわりながら書いているような文章。こんなにぴちぴちした江戸時代、人生で初めて読んだのである。脱帽!!」(森見登美彦氏)
「早くもシリーズ化希望!」(辻村深月氏)
「作品の命というべきものが吹き込まれている」(冲方丁氏)
と、選考委員全会一致の圧倒的評価。
傾奇者たちが芸の道に身をやつし命を燃やし尽くす苛烈な生きざまを圧倒的筆致であぶりだした破格のデビュー作!!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322006000161/

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■デビュー作『化け者心中』で文学賞三冠! 歴史時代小説の気鋭・蝉谷めぐ実さん第二作『おんなの女房』刊行記念インタビュー!

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■紗久楽さわ×蝉谷めぐ実 メイキング・オブ『化け者心中』 めくるめく江戸歌舞伎の世界〈前編〉

https://www.bookbang.jp/review/article/668841

■驚天動地の戦国時代で、魂を燃やした男たち。「戦国小説5選」

https://kadobun.jp/feature/readings/entry-43548.html

KADOKAWA カドブン
2022年04月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

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