「友だち」が100人もできるのか。誰かとずっと「友だち」でいるべきか。社会学者による友情論。
農村の共同体、大企業が社員に提供する寮や社員旅行を通じたつながり。こうした特定の人とのつきあいを強制する力が弱まった現代社会の主流は一人暮らし。周りから選ばれなければ、あぶれる恐怖がある。
かつて「友人」とは、ときに対立しながらも関係を築くものだった。現代では「友だち」というラベルを貼って対立を回避することが重要である。交流サイト(SNS)では交遊範囲が可視化され―。人間関係に疲れたときに読みたい。(光文社新書・880円)
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2022年11月20日 掲載
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